“打倒ミヤネ屋”を掲げてこのほどスタートしたフジテレビ系「直撃LIVEグッディ!」、関東に進出したTBS系「ゴゴスマ―GO GO!Smile!―」が、見事なまでに返り討ちに遭っている。いずれも「情報ライブ ミヤネ屋」と同じ平日午後1時55分開始の帯番組。とりわけ「ゴゴスマ――」は1・8%という低視聴率を記録する惨敗ぶりで、関東ではゴールデンウイーク明けにも消滅し、TBSが元の再放送番組に戻すとの情報が早くも出ている。

「2%台では毎日、カネをドブに捨てているようなもの。スポンサーからもクレームが入って、早くもゴールデンウイーク明けにも再放送番組に戻すことで検討に入ってますよ」と嘆くのはTBSの制作関係者だ。

「ゴゴスマ――」は、2年前からTBS系列の名古屋のCBCテレビが制作し、東海3県を中心に放送していた主婦向け情報番組だった。

「CBCの石井亮次アナウンサーがメーンMCで、東進ハイスクール講師の林修氏やプロフィギュアスケート選手の鈴木明子、山口もえ、ジャニーズJr.らがレギュラー出演する番組で、東海3県では視聴率が良かった。そこに目を付けたのが、お昼12時前後でトップの番組につなげたかったTBSだったのです」と言うのは制作会社プロデューサー。2009年にスタートした「ひるおび!」(平日午前11時~午後1時50分)は、午前11時55分からの第2部が昨年、年間平均視聴率6・7%を記録し、同時間帯で3年連続1位となった。

「この視聴率なら、人気のある後番組につなげれば『ミヤネ屋』を抜くのも夢じゃないと、それまでのバラエティーやドラマの再放送をしていた枠に『ゴゴスマ――』を持ってきた。満を持して3月30日から放送エリアを拡大したんです」(番組関係者)

 同日スタートした「グッディ!」とともに、ミヤネ屋の牙城を崩そうとしたが、あえなく返り討ちにあってしまった格好だ。

「この日はミヤネ屋の7・3%に対し、初回だった『グッディ!』は前半の第1部が3・6%、『ゴゴスマ』は2・9%。翌31日には『ゴゴスマ』は1・8%に落ち込んだ。その後はフジ、TBSとも2%台をうろうろするばかり。今後もミヤネ屋には、とても及ばないでしょう。『グッディ!』はメーンMCが安藤優子ですから、突発事件などニュース次第でミヤネ屋を抜くチャンスはありますが、スタートでつまずいた『ゴゴスマ』には、ミヤネ屋を抜く材料が見当たらない。TBS上層部が早くも『再放送番組を流す方が無難』と判断したのも致し方ない」(民放関係者)

 異例の地方発出世番組だったが、撤退も異例の早さになりそうだ。