NHK連続テレビ小説「マッサン」でヒロインを務めた米女優、シャーロット・ケイト・フォックス(29)が8日、都内で初主演ミュージカル「シカゴ」の会見を行った。

 最終回が23・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率で終わった朝ドラ「マッサン」の次の仕事とあって、会場には多くの報道陣が詰めかけた。シャーロットも「びっくりした。ありがとう」と笑顔を見せた。

 日本に来たことでつかんだブロードウェーの主演の座。来日する前と後では「まったく変わった。違う人間になった。『マッサン』では演技もそうだが、勇気、忍耐、そして最善を尽くすことも学んだ。この経験を生かしていきたい」と語った。

 朝ドラ終了直後から「シカゴ」主演決定のほか、複数のCM出演がスタートするなど、オファーが殺到。このシャーロット起用ブームは「日本は良妻賢母のイメージが好きですからね。結構、長く続くかもしれない」(広告代理店関係者)とみられている。

「マッサン」でシャーロットは良妻賢母「エリー」を演じたが「シカゴ」のロキシー・ハートはまったく逆のイメージ。それでも「舞台という場での割り切りができるし、シャーロットさんのエリーのイメージが大きく崩れることはない。むしろ、演技派という好印象を残せる分、より企業のウケはいい」と同関係者。

 シャーロットは会見で「NHK以外のテレビ局とも話はしている。でも、まだ内緒」とドラマの次回作についてはけむに巻いた。「次の企業CMの話も、水面下で動いているという。テレビ局がドラマのオファーをかけるのは当然」(同)

「シカゴ」は米倉涼子(39)が同じく主演のロキシーを演じ、2008年に日本公演、12年にはブロードウェーの舞台に立った。

「並び称されるとはいかなくても、CM本数は米倉に迫る日が来るかも」と同関係者は予測している。