俳優・松田龍平(31)、女優・二階堂ふみ(20)が4日、都内で行われた映画「ジヌよさらば~かむろば村へ~」の初日舞台あいさつに、監督も務めた共演の松尾スズキ(52)らと出席した。

 映画では元銀行マン役の松田だったが、この日は緑に染めたモヒカン姿で登場。「無事初日を迎えられてうれしい。楽しんで帰っていただければ」と話した。

 ジヌとは東北地方の方言で「銭」「お金」のこと。映画はいがらしみきお氏のマンガ「かむろば村へ」が原作で、お金恐怖症にかかった元銀行マン(松田)が1円も使わず生きていくために小さな村に移り住み、個性だらけの村人たちと交流していく。

 舞台あいさつではお金が苦手な主人公の映画ということで、それぞれが苦手なものを告白した。

 松田は「虫。ムカデとかガとか。夜の撮影ででっかいライトを使うと、顔くらいの大きさのガが顔に当たる。ずっしり来るんですよ。そのときは死ぬかと思った」と“ガ恐怖症”だという。これには阿部サダヲ(44)も「ガが耳に入ったことがあって、お母さんに取ってもらったことがある」と同調した。

 一方、女子高生役を演じる二階堂は「排水溝にたまった髪の毛が苦手なんです。あれ見ると1時間くらいヘコみます」と告白。西田敏行(67)は「ヒザにたまった水です。去年から言ってるけど、つらいんです」と苦しそうな表情で話した。

 最後に松尾は「映画はお客さんに見られてナンボという世界。ほかのお客さんにもつながって、いろんな人に見られる映画になったらいいと思うので協力してください」と呼びかけた。