1億7000万円の無利息融資などが「利益供与」にあたるとの疑惑を報じられ、渦中にある日本テレビの上重聡アナウンサー(34)の問題は、本紙昨報のようにまだまだ事態収束とはいきそうにない。


 自身が共同司会を務める朝の情報番組「スッキリ!!」で3日、「大変申し訳ありません」と謝罪した上重アナ。日テレ関係者は「番組で謝ったけど、(報道で指摘された疑惑に関する)詳細は全く説明していない。政治家じゃないけど、“説明責任”を果たしてない感じ。やっぱり同じように感じている視聴者が多かったようで、謝罪した直後からクレームの電話が殺到したようだ」と明かす。本紙既報のように、疑惑が明るみに出た2日もクレーム電話が多かったというから、2日連続となった。


 日テレ内でも、この謝罪は“失敗”とみられており、「スッキリ!!」の存続問題に発展しかねない、との声も。


「局としてはウヤムヤに終わらせたかったのでしょうが、上重はワイドショーの司会者。ある政治家が1億円もの資金を融通してもらって『プライベートな契約なので』と説明をしなかった場合、『スッキリ!!』がその政治家を追及できるのか、ってこと。ワイドショーとしての存在意義を問われかねない」(同)


 上重アナの処遇については、ほとぼりが冷めた後の降板が取りざたされている。当面の対応として謝罪のみで済ませたやり方には「本人にとってもマイナス」との指摘も出ている。「スパッと“謹慎”ぐらいさせれば、視聴者からの同情論だって上がったのに。そのうえで半年後か1年後の改編で、新たな番組に出演した方が本人にとってよかった。説明もしないで批判を受け、毎朝ワイドショーに出演しなきゃならないのは針のムシロ。ある意味、一番かわいそうな処分かもしれない」(別の日テレ関係者)


“身から出たサビ”としか言いようがないが、計り知れない代償となったようだ。