最近、ヒットしているバラエティー番組に共通するキーワードが注目されている。

「“怪物系”という言葉です。バラエティー番組で数字(視聴率)を取りたければ『とりあえず怪物系タレントを出演させろ』といわれています」(放送作家)

“怪物系”の代表格が、出演する民放各局のレギュラー番組が4月から3本増えて計9本になるマツコ・デラックス(42)だ。ゴールデンから深夜まで、さらにCMと、マツコをテレビで見ない日はない。

「マツコがウケる理由は毒舌や洒脱なコメントだといわれているが、一番の理由は『視聴者が優越感に浸れるから』に他ならない。マツコ人気が高まり、年収がン億円になったところで、一般の視聴者に嫉妬心は起こらない。何しろ、おネエであの巨体ですからね。むしろ同情したくなってくる。番組の視聴率も落ちることはない」(放送作家)

 さらに怪物系タレントに新顔が加わった。シドニー五輪柔道銀メダリスト・元男子日本代表監督の篠原信一(42)だ。

「いまや芸人をも上回るスベリ芸とおちゃめなリアクションが大ウケし、各局からオファーが殺到しています。視聴者にとっては元柔道選手というより、身長190センチで“ものすごく顔の長いオジさん”にしか見えない。あの個性的な顔や体が、昨年大ヒットしたコミック『進撃の巨人』のリアル版という声もある」(制作会社幹部)

 マツコ、篠原をはじめとする怪物系タレントのブームで、ヒット番組を狙って一旗揚げたいテレビマンは、日本はもちろん、世界中から次なる怪物系タレントの情報を収集しているという。次はどんな怪物系タレントが登場するのか?