歌舞伎役者の市川猿之助(39)が26日、東京・ユニクロ銀座店で行われた「松竹歌舞伎×ユニクロ プロジェクト」お披露目会に登場した。
日本が誇る伝統芸能と日本の巨大アパレルブランドのコラボが実現。猿之助はそのアンバサダーを務め、女優牧瀬里穂(43)の夫でファッションデザイナーNIGO氏(44)がデザインを担当した。猿之助の屋号「澤瀉屋(おもだかや)」の紋をモチーフにしたTシャツなど、新商品を取り揃えた。
猿之助は「海外に行くと“なんちゃって”が多い」と“ニセ歌舞伎”の蔓延を感じるそう。「若い方、歌舞伎を知らない方に着ていただきたい」と呼びかけた。
ただ、歌舞伎とユニクロのコラボ新商品をPRするはずが、猿之助の衣装はいつもの紋付き袴姿。NIGO氏は新商品のTシャツを着用していたが、猿之助は不満だったという。
「お披露目会後、猿之助さんはNIGOさんとツーショットで写真を撮りご機嫌。その直後に『僕もこれ(新商品)を着るって言ったのに、ダメだって。一番嫌いな紋付きだよ』とブラックジョークを飛ばしたんです」(関係者)
猿之助はハッキリ物を言う性格で知られる。
「慶大卒で“歌舞伎界のインテリ”として人気。哲学や宗教といった堅い本が好きな読書家でもある。若い人への歌舞伎人気の普及を訴えていて、重鎮が揃う歌舞伎界でも遠慮せず発言する。この日も“コラボ商品の発表会なら、その商品を着るべきでは”と思っていたのだろう」とは梨園関係者。
紋付き袴姿は歌舞伎役者の“正装”。主催者側が猿之助の衣装を指定したと見られるが、当の本人は違和感を覚えていたよう。“紋付きは一番嫌い”とは過激発言だが、その言い分は一理ある。
市川猿之助「紋付きは嫌い」の真意
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