映画「ソロモンの偽証 後篇・裁判」の中学生限定試写会が26日、都内で行われ“夜回り先生”こと水谷修氏(58)と、同映画を撮影した成島出監督(53)がトークショーを行った。
 
 ある中学校で起きた変死事件をめぐるストーリーとあって、試写会に招待されたのは現役の中学生たち。夜に繁華街をパトロールし、非行少年少女に救いの手を差し伸べてきたことから“夜回り先生”と呼ばれるようになった水谷氏は、映画を見て「これまで見た中で、もっとも疲れた映画です。自分が参加しているからです」と語った。
 
 映画ではイジメも重要なファクターとなっている。水谷氏は「我慢しちゃダメです。イジメがあったら大騒ぎしてください。大騒ぎにして解決していくんです。今の状況なら、大人たちが解決してくれる」と中学生に呼びかけた。
 
 また、川崎市で起きた中学生殺人事件にも触れた。「(当事者の)仲間たちや学校の同級生、バスケットボール部の先輩から相談がきている。彼らは自分を責めている。責めている心の中に良心があるし、善がある。(同様のケースで)戦うこと、それは君たち(招待された中学生)に求めない。勇気をもって大人に話をして、助けを求めてください。誰か一人が大人に声を掛けてくれていれば、防げた事件だし、防がねばならなかった事件です」と語った。
 
 同映画は4月11日公開される。