インド初のゾンビコメディー映画「インド・オブ・ザ・デッド」の上映が21日夜、ヒューマントラストシネマ渋谷でスタート。親子ゾンビが襲来し阿鼻叫喚の地獄絵図となるはずが、劇場には熱心なゾンビファンが詰め掛けたとあって、人間が飢えたようにゾンビに群がる世にも珍しい光景が繰り広げられた。

 同作の舞台はインド最大のリゾート地・ゴアの離島。女、酒、ドラッグに目がないチャラ男・ハルディク、失恋中のお調子者・ラヴ、“自分は脇役だから死ぬだろう”と立場をわきまえるバニーの3バカトリオが、ロシア人マフィア主催のレイブパーティーでお披露目された新型ドラッグで、“生ける屍”と化したゾンビに立ち向かう。

「火葬のインドになぜゾンビ!?」という根本的な疑問は「グローバル化さ」でさらっと片付ける。昨日まで“イケてた”女ゾンビの尻を追いかけたり、“ゾンビのフリ”でゾンビの目をあざむこうとして失敗したり「きっと、うまくいかねぇ!」感が随所に漂うが、思いがけず世界初のゾンビ撃退法を発見する。

 同作の公式ツイッターで広報は「インド×ゾンビの濃すぎる組み合わせがネックとなり、日本での公開はかなり難航しました」という。

「インド・オブ・ザ・デッド」はヒューマントラストシネマ渋谷で27日まで上映されるほか、4月4日からシネ・リーブル梅田(大阪)でも1週間限定レイトショーを予定している。