人気アニメ「攻殻機動隊」の完全新作長編となる映画「攻殻機動隊 新劇場版」の公開日が6月20日になったことが20日に正式発表された。


 1989年の士郎正宗原作漫画の発表から25周年となる「攻殻機動隊」。今年1月8日に製作と特報映像が発表された新劇場版の詳細がついに明らかになった。


 物語は2013年から公開された「攻殻機動隊 ARISE」と同じ隊が結成するまでの前日譚。主人公・草薙素子の過去と攻殻機動隊結成という、原作につながるエピソードゼロの物語が描かれる。主人公・素子の声も「ARISE」に引き続き坂本真綾が担当する。


 劇場版に先駆け、「攻殻機動隊 ARISE」を再構成したテレビシリーズ「攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」が4月からTOKYO MXほかで放送開始。また2017年4月14日にはハリウッドで実写版が公開される。

【あらすじ】
 2029年3月、総理大臣暗殺事件という戦後最大の事件が発生した。被害者の中には草薙素子のかつての上司、501機関のクルツもいた。


 バトーやトグサたち寄せ集めメンバーと捜査を開始する草薙。「お前たちは私のパーツだ。パフォーマンスを発揮できないヤツはパージする」と言い放つ草薙に、「俺たちはパーツか?」と反発するメンバー。事件の背後にあったのは、義体開発の行く末を左右する技術的障害【デッドエンド】をめぐる政治的取引。さらに「洗脳・ゴーストへの侵入、・疑似記憶の形成」を一度に行う電脳ウィルス【ファイア・スターター】の存在も見え隠れする。そして、事件を捜査する中でつかんだ手がかりは、草薙の秘められた生い立ちにもつながっていたのだった…。


 暗躍する謎のサイボーグ。総理大臣暗殺の真相。“第三世界”の存在。その先に待ち構える罠。たった1人で己の“戦場”に向かう草薙は、後に残すメンバーに最後の“命令”を告げる。

「自分のゴースト(魂)に従え」


 残された6人が己のゴーストに従う時、はぐれ者の寄せ集め集団は最高のパフォーマンスを発揮するチームへと変化する。“攻殻機動隊”誕生の瞬間に、世界は震撼する―ー。