なぜ今? 芸能関係者がラジオに注目する裏事情

2015年03月22日 16時00分

 ある芸能プロダクション関係者から、意外な話を聞かされた。芸能関係者が最近、最も注目しているメディアはテレビや新聞ではなく、ラジオだというのだ。

 失礼ながらラジオは、“古いメディア”というイメージが強い。大学受験を控えた高校生が深夜に一人、部屋で勉強しながら聴いているか、長距離トラックやタクシーの運転手が移動中に聴く、というような感じだろうか?

 だが、インターネットが定着したおかげで、ラジオを聴く環境が劇的に変わったという。

「大きかったのは、インターネットでラジオを聴くことができるアプリ『radiko』が普及したこと。特に最近、スマートホンを使う人が増えた。スマホがあれば、外出中でも『radiko』でラジオを聴くことができる。どこでも聴けるメディアになったことで、注目されているんですよ」(同)

 前述のようにラジオは以前、受験生か車を運転する人が主なターゲットだった。

「でも今は、高校生でも通学途中に普通にスマホでラジオを聴いている。リスナーがこんなに増えているチャンスを逃す手はないと、多くの芸能プロが自分のところのタレントにラジオ番組を持たせようと、積極的に働きかけているんですよ」(同)

 しかも東京のラジオ局だけでなく、地方のラジオ番組まで視野に入れているとか。関西のラジオ関係者はこう明かす。

「昨年4月から始まった『radiko.jpプレミアム』に登録すれば、全国のラジオを聴くことができる。有料とはいえ月額350円(税別)とそんなに高くないから、登録する人が増えている。東京以外のラジオ局でも、話題になれば全国の人に聴いてもらえるから、いち早くレギュラー番組をつかもうと、各芸能プロは躍起になっている。実際、東京のタレントを『関西のラジオ番組で使ってほしい』との売り込みもあった」

 視聴率の低下で、テレビ離れが懸念されて久しい中、ひそかにラジオが“復権”していたのだ。

「スマホでも、iPhoneはテレビの視聴はできない。ワンセグ機能の付いたガラケーの方がテレビは見られたけどね(笑い)。こうなると今後、ラジオの需要はどんどん増していきそうですよ」(同)

 これからは大物タレントが、ラジオ番組を持つケースが増えそうな気配もある。

「コンプライアンスばかり言われて、今はテレビで自由な発言ができなくなっている。でもラジオはそこまで厳しくない。むしろ、きわどい発言が喜ばれたりするから、自由に発言したいタレントはラジオをやりたがるでしょうね」(前出の芸能プロ関係者)

 本紙客員編集長を務めるビートたけしも、ニッポン放送の深夜番組「オールナイトニッポン」で人気が爆発した。今では伝説の番組と言われている。ラジオ人気が復活すれば「たけしのオールナイト」のような伝説の番組が生まれる可能性もある。芸能マスコミは今後、テレビよりもラジオの番組改編に注意を払う必要があるのかもしれない。

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