ローリング・ストーンズを時系列で知る

2012年09月10日 18時00分

【新刊珍刊】「ローリング・ストーンズを聴け!」(中山康樹著、集英社インターナショナル刊、1470円)

 ザ・ローリング・ストーンズが、1962年の結成から現在までの50年間に発表したアルバムなど50作品を解説したガイドブックが発売された。

 例えばザ・ビートルズだったら、実質的な活動期間は10年にも満たない短いもので、アルバムも十数枚揃えればほぼ全作品を聴くことができる。しかしストーンズともなると、一から全部聴こうと思ったらリリース作品の量がハンパじゃないだけに、かなり苦労するだろう。

 となると、どうしても“ベスト盤”の類が入門編としてはお手軽なのだが、もう一歩踏み込んで、オリジナルアルバムで彼らの魅力に触れたいという場合にどの作品を聴けばいいのか判断が難しい。しかも、60年代のアルバムは英国盤と米国盤で収録内容が大幅に異なり、どれをオリジナルなのかも分かりにくいのだ。

 この本では英国盤を基準として解説しているので、時系列的にもどの曲がどういう順番で発売されてきたのかがスッキリとまとまっている。作品ごとの内容に関しては著者の主観で論じられており、当然絶対的な評価ではないが、大量にリリースされてきたストーンズのアルバムが、それぞれおよそどんな作品なのかを知る手掛かりにはなるはずだ。