お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(34)が、初めて書いた長編小説「火花」の刊行記念サイン会を12日、東京・新宿の紀伊国屋書店新宿本店で行った。

 発売前から重版が決まるなど話題となった「火花」。発売日の11日には、午前中の売り上げ冊数が想定を大幅に超えたため、7万部の重版が決定し累計部数は早くも25万部に達している。又吉本人が「ビックリしました!」と言うほど、異例の売れ行きとなっている。

 あまりの話題に、相方の綾部祐二(37)にも変化が見られた。

 又吉によると綾部は「もともと本が読めない。字が苦手らしく、領収書がギリギリ。長めのレシートだと眠くなる。最後まで読んだ本は、今まで2冊くらい」。だが今回は「相方が書いたから読む」と言っているという。

「本人は『もう読んだ』って言ってるが、感想を聞くと『火花散ってたねえ』って言うから、多分読んでない」

 ただ綾部は、“火花バブル”に乗っかる気が満々だ。「綾部には嫉妬という概念はないが、最近『2人で書いた』と言い始めた。積極的に関わろうとしてるんで、今日も来てるかも」

 これだけ売れれば印税も気になる。「僕は芸人なんで、終身雇用の会社ではない。退職金の代わりです」と話した。