「太郎次郎」との合体で「日光猿軍団」パワーアップ

2015年03月13日 11時00分

思わず笑みがこぼれる学校風景がまた見られる

 惜しまれつつ一昨年末で解散した、世界で唯一の“猿の集団芸”を披露する「日光猿軍団」(栃木県日光市)が「日光さる軍団」(さるをひらがな表記に変更)として復活する。同軍団の間中敏雄校長(66)と、“反省ポーズ”で大ブレークした「太郎次郎」の猿まわし師・村崎太郎氏(54)がタッグを組んだ“奇跡の復活”が本紙既報通り、実現することになった。今後は「ダメよ~ダメダメ」のフレーズでブレーク中の女性お笑いコンビ「日本エレキテル連合」とのコラボの可能性まで浮上している。

 日光猿軍団の間中校長と村崎氏の話し合いは、実は解散で注目された2013年末から始まっていた。

 当時、本紙の取材に間中校長は「村崎氏からオファーが来ているのは事実。数十回以上、熱心に足を運んでくださっている」と明かしていた。お互いに「猿回し芸」に対しての熱い情熱を持っている。「日光猿軍団解散」の一報に、村崎氏は「猿回し芸を衰退させてはいけない」とコラボを持ちかけていたのだ。猿を愛する男たちの“合体”だけに、すぐにも実現するとみられていた。

 ところが、両者の間には埋まりそうで埋まらない溝があった。「猿回し芸に対するアプローチ」の違いだ。

 完璧な芸を基本とする村崎氏に対して、日光猿軍団は間中校長のキャラクターと奔放な猿たちが互いにフォローし合う団体芸。もちろん、どちらが優れているということではないが、猿という「動物」と「人間」がコンビを組むだけに、芸風の違いは大きな問題だったという。一歩間違えれば“犬猿の仲”にもなりかねなかった。

 そんな2人が1年以上も話し合いを重ね、ときには猿のように顔を紅潮させ、意見をぶつけ合った。その結果、当初よりも強い絆が出来上がったという。

 2人の合体劇がもたらすメリットは極めて大きい。日光猿軍団解散の一因として間中校長は「後継者不足。全盛期は25人ほどいたが、東日本大震災の影響があって、中国や台湾、韓国のスタッフの15人ほどが帰国した。猿の高齢化も原因」と本紙に漏らしていた。

 村崎氏は優秀な弟子を育てている。その筆頭が“女猿回し師”の、ゆりあ(36)と、猿のりく(15歳・オス)のコンビ「ゆりありく」だ。お笑いライブではテレビ番組「徹子の部屋」を元ネタにしたコントなど、息の合った連係プレーを見せている。他の村崎氏の弟子たちも、日光猿軍団との合流でまた新たな味が出るだろう。

「日光猿軍団」という看板は大きい。解散が本紙で報じられた際には、日本中を巻き込む騒ぎになった。それが満を持してパワーアップして帰ってくるとなれば、老若男女に歓迎されることは間違いない。

 プラスアルファはほかにもある。村崎氏のマネジメントは人気お笑いコンビ「爆笑問題」が所属する「タイタン」が取り扱っている。同事務所には昨年大ブレークした「日本エレキテル連合」もいる。

「ヤリ手の太田(光代)社長ですからね。復活1発目の花火として、お猿たちとエレキの『ダメよ~ダメダメ』コントなど話題性があるものをぶつけてくる可能性は十分です」とはある芸能関係者。

 また、何といっても事務所の顔・爆笑問題とお猿たちの共演となれば、まさに“夢の異種格闘技戦”だ。

 18日に会見が行われるが、猿たちとともに名物として知られた間中校長は軍団から一歩引き、今後は村崎氏がリードしていく形になるとみられる。

 村崎氏の所属事務所関係者は「今、お答えできることは(会見案内の)リリースがすべてです。詳細については会見で(間中氏と村崎氏の)2人から話させていただきます」と話している。

 日光猿軍団の新生フィーバーが始まりそうだ。