東日本大震災から丸4年を迎えた11日、福島・郡山市のビッグパレットふくしまでは今年で4回目を迎える「福魂祭」が開かれ、セレモニープロデューサーの女優・秋吉久美子(60)や歌手の華原朋美(40)らが出席した。

 学生時代をいわき市で過ごした秋吉は「東北人の忍耐力、内に秘めた知性を刻々と積み重ね、絶望から希望に向かっている。大事なのは“心の復興”。物理的に道路が直っていても、心ない風評に福島の人はずっと傷ついている。一生懸命、明日に続けていく運動が光り輝けば『福島』の意義が大きく広がると感じている」とあいさつした。

 秋吉と華原は飲食ブースにおいて限定1000食、無料配布された福島県産野菜盛りだくさんの豚汁を試食。

 華原は「(県産の食品を)嫌がる人がいるけれど何で嫌がるのかが全くわからない。食べてみると本当においしい」とパクパク口に運んだ。

 秋吉は今年1月、長男(35)が入院中だった大学病院の非常階段から転落死したばかりで失意の中。

 本紙が「今年は特別な鎮魂になりそうか」と直撃すると「今回はパブリックな場ですのでお察しください」とひと言。悲しみを押して、気さくに来客と写真撮影に応じたり世間話をして場を盛り上げた。