フジテレビ系の月9ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」が苦戦を強いられている。下降する視聴率には様々な要因がささやかれているが、主演の杏(28)が結婚をしたためではと、賞味期限切れ説も流れているが、この数字を悲観しているのはフジよりも日テレのほうだという。

 杏演じる東大大学院出の恋愛力ゼロのキャリア女性が、結婚目指して奮闘するラブコメディーの同番組。登場人物が視聴者の共感を呼び、話題となった。だが…。

「高視聴率を取ったのは初回の14・8%だけ。その後は下がり、第7話(2日)では10・4%まで落ち込んでしまった。フジテレビの“月9ブランド”というのはもはや過去の話ですが、杏といえば、NHKの朝ドラ(ごちそうさん)で20%超え、昨年の日テレドラマ『花咲舞が黙ってない』では17、18%を取っていたのに、この落差ですからね。どうしちゃったのって話ですよ」(民放関係者)

 月9の視聴率が1桁目前などといった話は、かなり頻繁に聞かれるようになったが、「デート――」の敗因の理由の一つといわれているのが杏の結婚だ。今年、かねて交際を続けていた東出昌大(27)と元日入籍を果たした。

「杏はどちらかと言えば実力派と呼ばれる女優。そのため、結婚しても影響はないという見方が強かったのですが」(大手広告代理店シンクタンク関係者)

 実際に、月9以外の数字も変化はあるという。「2月にオンエアされたテレ朝のスペシャルドラマ「クロハ~機捜の女性捜査官~』も視聴率11・4%と微妙な結果に終わったように上がりきれない。直近のリサーチで杏の潜在視聴率は5・4%まで急落していたんです。『花咲舞――』に出演していた当時、潜在視聴率11・4%もあったのに…。どちらかといえば同性のやっかみという見方が強い。ちなみに直近でトップクラスと言われるのが吉高由里子が11・6%。その数字を見れば杏がいかに不人気になったかが分かります」(同関係者)

 杏主演ドラマの低視聴率にフジ局内も混乱状態だというが、それ以上にヒヤヒヤもので見ているのが日テレだ。「日テレは7月の『花咲舞――』続編を早々に決めちゃっていますからね。フジの落ちていく数字と反比例するように、日テレの不安はどんどん増しているそうですよ」と前出の民放関係者。

 昨年、視聴率3冠を獲得した日テレにとっては今年もその地位を不動のものにするため、4月には堺雅人(41)のドラマ「Dr.倫太郎」で弾みをつけて、「花咲舞――」で跳ね上げるというストーリーを立てていたのは本紙既報。「今回の月9はストーリーが現実離れしているからだという見方をする人もいますが、キャスティングが早すぎたかもという後悔の声が聞かれますね。まあ、すでにサイは投げられた状態ですので、どうしようもないですが…」。杏にしてみれば7月のドラマは挽回のチャンスだが、果たして結婚の影響はいつまで続くか。

 (視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)