「第9回声優アワード」授賞式が7日、東京・港区の文化放送メディアプラスホールで開催され、小野大輔が第4回以来2回目の主演男優賞およびパーソナリティ賞を受賞した。


 トロフィーを掲げた小野は「本当、本当に身に余る光栄です」と喜びをかみ締めた。「僕たちの仕事は一人ではできない」など、声優という仕事が周囲とのチームワークによって成り立つものだと何度も延べたが、その思いはこの日着た黒のタキシードにも当てはまる。

 タキシードは第4回の受賞の際、当時事務所社長で昨年亡くなった納谷光枝さんから送られたもの。胸にあった白いチーフは所属事務所のスタッフ一同から送られたものだった。

 受賞は「宇宙戦艦ヤマト2199」古代進、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」での空条承太郎を演じたことが評価された。

「この1年主演をさせていただいた作品は、これまでの積み重ねた歴史や育んできた情熱を次の世代に伝えていくというものが多かった。古代進もしかり、承太郎も祖先の思いを伝えていく。好きという気持ちは何よりも強い感情。それを忘れずに仕事したいですし、スタッフ、キャスト、何よりファンの方の好きという気持ちを受け止めて、またそれを返していきたい」

 関係者の思いを身にまとい、ファンの思いを背中に受けた小野は「声優という仕事が大好きです」との力強い言葉でコメントを締めた。