ついに暴力団幹部と法廷で“直接対決”へ。


 歌手・ASKA(57=飛鳥涼、本名・宮崎重明)に覚醒剤と合成麻薬MDMAを譲り渡したとして麻薬取締法違反などの罪に問われた指定暴力団住吉会系幹部・安成貴彦被告の第4回公判が6日、東京地裁で開かれた。


 この日は被告人質問、そして安成被告と共謀したとして同法違反などの罪で懲役3年の実刑判決(求刑懲役4年、控訴)を受けた柳生雅由被告の証人尋問が行われた。


 昨年の逮捕時から否認している安成被告は、起訴事実について「いえ、ありません」と否認し、全面的に争う姿勢を見せた。


 最も注目されたのは、19日に予定される次回公判の内容だ。検察側が新たな証人を申請し、認められた。証人の詳細は明かされなかったが、音楽関係者は「ASKAに間違いない」と断言。確かにASKAの供述がキッカケで、安成、柳生の両被告は逮捕されている。両被告の言い分が真っ向から食い違っている中、ASKAの証言は大きな意味を持つだろう。


 もちろんASKAは安成被告にとって不利な証言をするとみられているが、現役の暴力団幹部を前に平然と“予定通り”証言できるかは分からないだろう。そこで採用されるのが“鉄のカーテン”作戦だ。


「ASKAが安成被告と一切顔を合わせないように、ついたてとかでガードするでしょう。もちろん入廷、退廷時も絶対に遭遇しないように配慮します。傍聴席からも顔が見られず、声しか聞こえない状況となりそうです」と司法関係者。この日、柳生被告にも同様の措置が取られた。


 安成被告とは面識はないASKAだが「かなりビビっていたと聞いています。クスリの売人をペラペラとしゃべってしまい、逮捕に至ったわけですから。顔を合わせずに済むのなら、それに越したことはないでしょう」と芸能プロ関係者。


 19日の公判ではASKAの姿は見られないかもしれないが、声だけは聞くことができそうだ。