視聴率低迷が続くTBSドラマの象徴が「流星ワゴン」だ。演出、脚本、俳優(香川照之ら)に「半沢直樹」チームが再結集したことで話題だったが、7話までで平均視聴率10・13%と、ヒットには至っていない。

 数字に比例するかのように、収録現場の士気も低い。ドラマ関係者が撮影現場の様子を語る。

「諦めムードが漂っています。監督もモニターとにらめっこする時間が長く、あまり演出に口を出さない。あとで責任問題になったときに『後継者を育てるために下の人間に演出を任せた』と言い訳するためのアリバイ作りとしか思えない。スタッフの一人がたばこを吸いに現場を抜け出し、撮影が一時ストップすることもあった。それでも周囲は注意するどころか『まったくしょうがねえなぁ』とニヤけるだけ。主演の西島秀俊さんも苦笑してました」


 意外だが、TBSドラマは他局と異なり、エキストラの大半をノーギャラのボランティアで賄っている。

「『半沢直樹』のときは平日でもたくさんのボランティアが集まったのに『流星ワゴン』ではなかなか集まらない。スタッフが収録前日の夜遅くまで電話をかけまくって、どうにか確保している状況です」(同)

 そんな状況を救ったのが、同ドラマに出演中の井川遥(38)。別のテレビ関係者が明かす。

「大量のたい焼きを差し入れしてくれたんです。当日、井川さん本人はワンシーンのみの撮影だったのにですよ。『縁起物だから…』と照れながら自ら差し出すしぐさがまたいじらしくて好感が持てました。スタッフも『勝負はこれから。頑張ろう』と気持ちを新たに奮い立ちました」

 井川が演じるのは原作小説ではテレクラ不倫にハマる人妻の役どころ。ドラマではパチンコで借金をつくるという設定に変わった。「濡れ場NGの井川サイドの意向をくんでのもの。結果、井川の色気目当ての中高年男性の視聴者が離れてしまった」(同テレビ関係者)。井川効果が出るか。