タレント・三船美佳(32)が夫でロックバンド「THE虎舞竜」の高橋ジョージ(56)に離婚を求めた裁判の第1回口頭弁論が3日、東京家裁で行われた。ジョージは出廷したが、三船は仕事のため欠席し、代理人弁護士が出席した。

 この日は双方が証拠を提出し、30分ほどで閉廷。三船側は離婚を決意した原因とされるモラルハラスメントに関する書物を提出した。

 グレーのスーツ姿のジョージは閉廷後、報道陣の取材に対応。離婚するにしてもしないにしても、まずは子供のために話し合うよう求めた。

「子供(長女=10)のことを第一に考えているって、美佳さんが記者会見(1月17日)で言ったのを見せていただいた。離婚を協議するのであれば、全く会わないで、話し合いもせず終わったってこと(になるの)は、(子供に)相当な心の傷になると思う。結論はいずれにしても、とにかく本人同士が人を介してでも話し合いたい」

 三船が出廷しなかったことには「いや全然。都合でしょうから」と理解を示す。ただ「彼女はインタビュー(1月17日の記者会見)の中で、何回も(離婚の話し合いの)場を設けているって言っていますけど、離婚の話は一度もございません」。ジョージ自身は三船に対し「(一昨年12月に)別居してからずっとそういう(話し合いの)提案をしてきた」と主張した。

 三船と結婚生活を続けたい気持ちは今も「変わらない」とキッパリ。「最高に愛している」とまで断言する。自身の大ヒット曲「ロード」の歌詞「二度とは戻れない夜」に引っ掛けて「二度と戻れない?」と問われると、「不可能に近くても、不可能ではない。最後まで努力する」と誓った。

 もちろん、離婚は覚悟している。

「お互いが幸せになる道を…それが離婚なのか離婚しないほうがいいのか、それは分かりません。意地悪で離婚してあげないというわけじゃない。話し合えば僕は(離婚へ気持ちが)変わるかもしれない」

 三船が離婚を決意した原因がモラハラとされたことには「身に覚えはない」とやはり否定。だが「彼女のつらさはあったと思う。それを聞きたい。どういうことでつらくなって(家を)出たのか」と話し合いの場で妻の胸中を確かめたいようだ。

 この日はひな祭り。子供には「会えていなく、(その期間は)ちょうど1年になる。つらい」と本音をこぼした。

 この日の裁判は、18席の傍聴券を求めて236人が抽選に並ぶなど、世間の注目の高さをうかがわせた。