若者に人気の4人組「湘南乃風」が、新曲「バブル」の発売(4日)を記念し2日、都内でライブイベントを開催した。

 同曲はワルになりきれないハンパ者の青年を主人公に、架空の歓楽街での人間模様を描いた人気ゲームシリーズ最新作「龍が如く0 誓いの場所」(12日発売、セガ)のテーマ曲として書き下ろされた。ただ同ゲームの舞台は1988年末で、4人は当時まだ小中学生。リーダーのRED RICE(39)によると、曲を作るにあたり当時テレビで見た言葉や、映画で共演した哀川翔(53)に話を聴き、イメージを膨らませたという。

 ちょうど中学に進学するころで、漫画から映画シリーズ化された「ビー・バップ・ハイスクール」にあこがれていたREDは「小6で初めて家族旅行でハワイに行きましたね。レイをかけられて、すごい忘れられない」とバブル時代を振り返る。

 一番多感な時期で「初めて先輩にヤキ食らったりとか」した若旦那(38)は「ゴクミ(後藤久美子)好きだった」。歌詞にも「ゴクミ」が出てくる。一方ライバルの宮沢りえ(41)も好きで、ヘアヌード写真集「サンタフェ」が出た時(91年)は、ビニールを破いて本屋で立ち読み。

 当時神奈川県の鎌倉在住だったSHOCK EYE(38)は「やっぱり景気がよかったから、家族で『ご飯食べに行くぞ』ってなると必ず都内のホテルの中華料理」へ行き、回転テーブルでエビなどをつついた。ただ、皿に盛られたマスタードを「アイスクリームだと思って(食べて)ひどい目に遭った」とか。

 最年少HAN―KUN(36)は、88年当時は小学4年生だ。仲間の昔話を聞いてもピンとこなかったが、ずっとサッカー好きとあって「定かじゃないすけど、前後で多分Jリーグとか始まって(93年)、そんで日本もフィーバーしてんのはスゲー覚えてます」。

 ヤンキーや悪羅悪羅(オラオラ)系に支持される湘南乃風だが、少年時代はバブリーでお坊ちゃんだったメンバーもいるようで…。