政界進出の“筆談ホステス” 選挙戦や議員活動にも難問山積

2015年02月27日 11時00分

政界に進出する斉藤さん

 本紙既報通り、“筆談ホステス”こと斉藤りえさん(31)が25日、4月の統一地方選挙の東京都北区議会議員選挙(4月19日告示、26日投開票)に、「日本を元気にする会」(松田公太代表)公認候補として出馬することを表明した。

 永田町の国会内で同党が開いた公認・推薦候補者の正式発表に姿を見せた斉藤さんは、報道陣の多さに少し驚いた様子。それでも、出馬の決意を問われると、筆談で「地元北区から今度の北区議選挙に挑戦することにしました」と答えた。

 選挙戦では有権者に文字や文章で支持を訴えるプランを明かした斉藤さん。実際はどのような選挙戦を繰り広げるのか。

 本紙の取材に、斉藤さんの選挙戦を完全サポートする松田氏は「斉藤さんの出馬は話題を集めていますから、選挙戦ではほかの候補者陣営からの嫌がらせはあると思います。たとえば、斉藤さんが街頭で有権者からの質問に筆談で丁寧に答えている時、ほかの候補者がわざと近くで選挙カーを止めマイクを持ち演説する。でも、アントニオ猪木議員を始め、われわれも応援に駆けつけて、そうしたトラブルを回避していきたい」と語る。

 もし斉藤さんが当選した場合、本会議における一般質問(議員個人による質問)、委員会での報告を受けて質問や提案、審議や討論など、耳が聞こえないだけでなく、声を出すこともできない。「政治活動ができるのか?」と疑問の声が出るのは当然だ。

 松田氏は「私たちは、斉藤さんには当選してもらって、議会を変える議会改革を行ってもらいたいと思っています。議会が変わらなければ、北区もよく変わりません。議会に提出する質問状や政策案は、パソコンを使って書き込んで、モニターに映すやり方もできます。それでも、斉藤さんのような聴覚障害者の質問に対し、辞めろといったやじが出るようだったら、私たちが大きな問題として取り上げていきます」と熱く語った。