坂東三津五郎さん告別式で菊五郎が名弔辞

2015年02月25日 18時43分

左から長女・菜生さん、長男・坂東巳之助、次女・幸奈さん

 21日にすい臓がんのため死去した歌舞伎俳優の坂東三津五郎さん(本名・守田寿=もりた・ひさし、享年59)の葬儀・告別式が25日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。
 
 悲しみに暮れる別れの場で、盟友の尾上菊五郎(72)がウイットに富んだ異例の弔辞を読んだ。

「あなたは『姫路城が好きだ、彦根城が好きだ』と言っていたけど、君はホステス嬢やキャバクラ嬢も好きでした」

 城郭マニアの趣味と女好きの一面をかけ、ネタにしてみせたのだ。その上で「どうか向こうの世界のネオン街で、いい店を探しておいてください。私がそちらにいったら、いい店を紹介してください」とユーモアを交えて天国に呼びかけた。

 喪主を務めた長男で歌舞伎役者・巳之助(25)も「(芸に対する)マジメさはどこにいったのだろうと思うくらい自由な人。いろいろ苦労したこともあったけど、スイッチのオン・オフがはっきりした性格のおかげで楽しい思いをした」と豪快だった父に思いをはせた。

 戒名は「香藝院爽進日壽居士(こうげいいんそうしんにちじゅこじ)」。

 祭壇は白やブルーの花でシンプルにしつらえた。三津五郎さんは晩年、楽屋の床の間に花を飾るほど生け花を好んだ。特にブルーの花がお気に入りだったため、祭壇に飾られた。2009年に受けた紫綬褒章も添えられた。

 遺影は09年に撮られた紋付き姿。

 報道陣100人、テレビカメラ18台、弔問客5000人が集まった。

 歌舞伎界からは松本幸四郎(72)、市川海老蔵(37)、中村勘九郎(33)、中村獅童(42)らが参列。

 芸能界からは、映画「武士の一分」で共演した「SMAP」木村拓哉(42)と檀れい(43)、親戚にあたる池上季実子(56)が出席。

 政界からは元民主党代表・鳩山由紀夫氏(68)の姿もあった。