東京マラソンで露呈したフジ「人材不足」

2015年02月24日 11時00分

ゴール付近でリポートをした内田アナ(左)とスタジオで番組MCだった宮澤アナ

【東京マラソン】テロの危険性も指摘されていた22日の「東京マラソン 2015」(東京都庁―東京ビッグサイト)は、目立った事件やアクシデントもなく無事終了した。今年で9回目を迎えた同大会は、フジテレビと日本テレビが隔年で生中継を担当。今回はフジの番だったが、同局は3大会連続で女子アナの出場を回避した。世界を震撼させる過激派組織「イスラム国」のテロを恐れ女子アナを送り出さなかったのか…。舞台裏を探ると、フジのトホホな現状が見えてきた。

 フジはまたしても“女子アナ・ランナー”を送り出さなかった。

 同局が女子アナを出場させたのは、2009年に平井理央(32=現フリー)が担当スポーツ番組「すぽると!」を代表して完走した時だけ。これで、11、13、15年と中継を担当した3大会で連続して不参戦となった。

 今大会の生放送では、「すぽると!」を担当する内田嶺衣奈アナ(25)がゴール付近のリポートを、宮澤智アナ(24)がスタジオで番組MCを務めて終わった。

 対する日テレは毎回、女子アナを出場させている。08年は当時、期待のホープだった夏目三久(30=現フリー)、10年にはエースだった西尾由佳理(37=現フリー)、12年にはブレークの兆しを見せていた水卜麻美アナ(27)が、それぞれ走破した。

 14年は局アナではないものの、同局の報道番組「NEWS ZERO」のキャスターでフリーアナの山岸舞彩(28)が走りきった。

「女子アナ王国」ともてはやされ「イベント大好き」なはずのフジが、なぜこうも消極的なのか。

「スポーツ担当の女子アナが育っていないからなんです」と同局関係者は嘆く。

 フジのスポーツアナは木佐彩子(43)→内田恭子(38)→平井&本田朋子(31)と人気者の系譜が続く。4人ともすでに退社してフリーだ。

「局時代はみんな『プロ野球ニュース』『すぽると!』で活躍。スポーツアナの看板を背負っていた。でも、近年はそのポストが埋まらない」

 現在の内田&宮澤コンビは知名度がまだまだ。宮澤アナは先月にプロ野球・巨人の小林誠司捕手(25)との熱愛が明らかになり、ようやくスポットライトを浴びたばかりだ。

「局が女子アナに求めているのは、アナウンス技術より華、タレント性。東京マラソンにスポーツアナを参戦させても、今のメンツでは『スポーツアナの格が落ちちゃったね』と陰口を叩かれかねない。仮に出場させたかったとしても、その人材がいない。“3大会連続”の局アナ不参戦は、スポーツアナが育っていない現状を映し出しています」

 フジ期待の永島優美アナ(23)は、サッカー元日本代表FW永島昭浩氏(50)を父に持つ。学生時代はチアリーディング部に所属し、当然スポーツに明るい。

 だが、「永島は入社した14年早々に『めざましテレビ』担当に抜てきされたため、スポーツアナではない」。

 東京マラソンへ、日テレはスポーツアナのくくりをもうけず人気アナを送り込んでいる。一方、フジは目ぼしいスポーツアナがおらず、頭を抱えてしまっているようだ。

 今大会前は、世界を震撼させる「イスラム国」などのテロを恐れ「フジは女子アナを出場させないのでは!?」とささやかれた。だが、実際は「女子アナ王国」の崩壊を、改めて浮き彫りにした格好。視聴率低迷に苦しむ同局の実情が“真冬の風物詩”の東京マラソンでもあらわになった。