18日に都内で行われた映画「駆込み女と駆出し男」(5月16日公開)の完成報告会見で、俳優・大泉洋(41)と女優・樹木希林(72)が漫才さながらの掛け合いを見せた。

 まずは樹木が「私的なところで何の収穫もなかった。もう少しワイドショー的なものがあるのかと思ったが、何もないので忘れた」と撮影中のエピソードを語ると、大泉も反撃態勢を整える。

「現場では待っている間、常に樹木さんの楽しい話を聞いて皆で爆笑していた。確かに『あのことはああらしいわよ』というゴシップ的な話はあったが、それより樹木さんは帰る時間などすべてのスケジュールを自分で決められるから。シーンがまだあったのに『もう来ないわよ』と言われてお帰りになる」と、大泉は樹木の“女王ぶり”を告発。

 さらに「早く上がれる日もあったのに、『今日はもう宿に夕食はいらないって言ってきたから、ここで済ますのよ』と映画の中で食べていく日もある。出なくていいって日も、出てくることがあった」と批判した。

 それでも樹木は涼しい顔を崩さない。「私は大変体が弱い。『お体は大丈夫ですか』と聞かれて『だめです』と言うんだけどね。それより、撮影所の控室で(文学座の)同期生の橋爪功さん(73)から『あんた、男役をやるようになったのか。僕らの仕事を取らないでくれ』というような目で見られた」と笑いを誘った。

 映画は江戸時代の離婚がテーマ。大泉が「結婚して3歳の娘がいるので離婚はできない。娘がかわいくて仕方ないし、家庭がなくなるのはつらい。離婚すればお母さんに子供がとられるし、しないほうがいい」と主張すると、ロック歌手・内田裕也(75)と長期別居中の樹木は「男と女は縁を結ぶのは簡単だが、切るのは難しい」と持論を述べた。