女優の戸田恵梨香(26)、満島ひかり(29)、内山理名(33)、樹木希林(72)らが18日、都内で行われた映画「駆込み女と駆出し男」(5月16日公開)の完成報告会見に出席した。

 原案は故井上ひさしさんの時代小説「東慶寺花だより」で、昨年、歌舞伎座の新春大歌舞伎でも上演された。現代の2倍あったといわれる江戸時代の離婚をモチーフに、縁切り寺に駆け込む女たちの人生模様を描く。

 会見には3人の美女が揃い踏み。時代劇初挑戦の戸田は「出来上がりを見たら、笑いも涙もあってとても見やすい。若い世代の方にも見ていただけると思う」とコメント。

 青のワンピースで登場した内山は「女侍の役で、長刀、弓、殺陣をたくさん稽古して撮影に臨んだ。長く準備してぜいたくにやらせてもらった」と満足そうな笑みを浮かべた。

 また、満島は「シリアスな場面で希林さんに『あなたは鼻の穴の形がきれいなのね。私も縦形に生まれたかったわ』と言われた。集中を切らさないようにという場面だったが、そんなたわいもない会話をして撮っていたのが私はとても好きだった」と振り返った。

 その樹木が「私は会見に出てくるほど映画には出てないが、行きがかり上、来ただけ。いまだに題名が覚えられなくて」とあいさつすると、それまで緊張していた戸田が大きな口を開けて大爆笑。

 樹木は劇中に使われたのれんの文字を手がけ、裏方まで務めた。「経費節約で書いてくれと言われて。なんか割に合わないような…」と、とぼけた芸風で独特の存在感を遺憾なく発揮した。