【ドロ沼騒動】たかじんさん「殉愛」映画化も消えた

2015年02月12日 07時45分

いまだ関係者が騒がしいたかじんさん

“妻VS親族”の影響がここまで…。昨年1月3日に死去した歌手でタレントのやしきたかじんさん(享年64)の闘病記をめぐる騒動で、ドラマ・映画化の計画が企画段階で頓挫したことが10日、本紙の取材でわかった。原作とされたのは、最後の妻・さくらさんの目線でたかじんさんの闘病生活を記した人気作家百田尚樹氏(58)のノンフィクション「殉愛」。だが、同書の内容に反発する故人の長女ら親族側とさくらさん側の溝は深まるばかりで、ヒット確実と見られる映像化プランも日の目を見ずに終わりかねない。

「殉愛」をめぐる騒動がますますドロ沼化している。昨年、たかじんさんの長女が「殉愛」の内容は事実に反するとして出版差し止めを求め、発売元の幻冬舎を東京地裁に提訴。1月に第1回口頭弁論が行われたが、さくらさん側は代理人弁護士を含め誰一人出廷しなかった。一方、さくらさんもたかじんさんの元弟子の打越元久氏を名誉毀損で提訴し、18日に大阪地裁で第1回の口頭弁論が行われる予定で“訴訟合戦”の様相だ。

「殉愛」をめぐる騒動は、各方面に様々な影響を及ぼしている。

 1つ目は、たかじんさんが遺言で残した寄付の件だ。大阪活性化のために大阪市へ約3億円の寄付の意思を示していたが橋下徹大阪市長(45)は「いろんな事情があるので」と、いまだ寄付を受け入れていない状況を明かした。

 2つ目は、愛した繁華街・北新地にたかじんさんの銅像を建て、その通りにたかじんさんの名を付けようという計画。だが、こちらも地元のママたちの反対に遭い中止となった。

 そして、新たに判明したドラマ化と映画化のプランだが…。

「『殉愛』を基にした作品でTBSがドラマを、読売テレビが映画を作る予定だったが全て白紙に戻りました」というのは事情を知る関係者だ。

 東京のテレビ局嫌いを公言していた、たかじんさんだが、TBSは「殉愛」の出版当日に「中居正広の金曜日のスマたちへ」で特集した。大きな反響があったが、在阪テレビマンからは「亡くなっても継続している大阪の冠番組ではなく、東京の番組で最初に放送したことに違和感を感じる」という声が多かった。

 前出の関係者は「ドラマ制作の権利をもらう代わりに本の宣伝番組を作ったみたい。内容はベストセラー作家が書いた関西の大物たかじんさんと、献身的に支えた妻の愛の物語。だから『いける』と判断したんでしょう」と内情を語った。

 読売テレビの映画化の権利に関してもこう内幕を語る。

「生前のたかじんさんが一番力を入れていたのが読テレの『たかじんのそこまで言って委員会』なので、映画化の権利を取れた。でも『殉愛』が悪い意味でしか話題になっていないから、ドラマ化とあわせて2つとも企画がストップしたみたい」

 映画に関しては衝撃的な噂も出回っていた。たかじんさん役には歌手で俳優の福山雅治(46)に白羽の矢が立っていたという。

「確かに福山さんなら歌もトークもできるけど、さくらさんが出会ったときのたかじんさんは60歳を超えていた。実現したとしても、さすがにムリがあったでしょうね」と前出の関係者。

 本紙既報通り、月命日だった今月3日、一周忌を兼ねた、たかじんさんを偲ぶ会が“分裂開催”された。さくらさん側と親族側は同時刻に、2キロ離れたそれぞれの会場に集まった。さくらさん側会場の出席者によると、百田氏も出席し、法廷で争われている同著をめぐる騒動について「お騒がせしております。ここで多くのことを言うべきではないですが…」とスピーチ。さくらさんも「ご心配をお掛けして申し訳ございません」としながらも「本のことは後悔していません」とキッパリ言い切った。

 深まるばかりの溝は、ドラマと映画の実現をものみ込んでしまった。

 在阪の別のテレビ局関係者は「これ以上、たかじんさんの名前が出てくる騒動は起きてほしくない。たかじんさんに関係する人の思いは同じはずです」と平行線を続ける骨肉の争いを悲しんだ。

 だが、たかじんさんの親族は「常に僕ら親族は一体。(さくらさんは)話にならん」と強い口調で語り、一歩も譲る気はない。