人気アイドルグループ・AKB48の39枚目シングル「Green Flash」(3月4日発売)のミュージックビデオ(MV)、ジャケット写真、アーティスト写真が12日、初解禁された。

 楽曲はAKB48加入9年目にして初センターを務める柏木由紀(23)と、2013年10月発売「ハート・エレキ」以来のセンターに抜てきされた小嶋陽菜(26)との“ダブルセンター”で話題だ。

 MVを担当したのは是枝裕和監督(52)。

 是枝監督といえば、第57回カンヌ国際映画祭で柳楽優弥(24)が最優秀男優賞を受賞した「誰も知らない」で世界的に評価を高めた。さらに「そして父になる」が、第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞するなど日本の巨匠として有名。

 2011年2月発売の「桜の木になろう」以来、実に4年ぶりに手掛けることになった。

 是枝監督は「泣き顔で始めようということだけ最初に決めました。強い泣き顔。その涙を受けて、それぞれの物語を別々の方向に走らせ、海に沈む夕陽を見ている横顔で終わるーー。テーマをあえてひと言で表現するなら『浄化』でしょうか。海辺の8人の晴れやかな笑顔は特筆すべき美しさでした」とコメントした。

 MVの冒頭は島崎遥香(20)、松井珠理奈(17)らメンバーの涙シーンから始まる。事前に「今回は泣くシーンがあります」と伝えられていたメンバーたちは「どんなことを考えたりすると、泣く演技ができるのか?」など話し合ったり、試行錯誤して撮影に臨んだという。

 松井、川栄李奈(19)はドラマの経験を生かして、割とすんなり泣くことができた。一方、なかなか涙が出てこないためテイクを重ね、やっと涙シーンが撮れて安堵するメンバーの姿もあった。

 ジャケット写真はAKB初の“涙ジャケット”。メンバーが涙を流す姿は必見。今回のテーマである日没時に一瞬見えるという「Green Flash(緑の光)」を表現したメークもファンにとっては新鮮に感じるだろう。

 現在、AKB48はシングル19作連続でミリオン達成。前人未到の連続20作ミリオンを成し遂げられるかも注目が集まる。

【選抜メンバー計16人】
 柏木由紀、小嶋陽菜、渡辺麻友、高橋みなみ、指原莉乃、入山杏奈、川栄李奈、横山由依、小嶋真子、山本彩、島崎遥香、生駒里奈、松井玲奈、木崎ゆりあ、松井珠理奈、宮脇咲良。