動物タレント“演出指導”は虐待か?

2012年09月08日 12時00分

 平日朝の情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)の人気コーナー「スマイルキャラバン」に出演していた看板犬「ZIPPEI」兄弟が先月、飼い主が犬を残したまま車を離れている間にエアコンが停止し、熱中症で死んだ。突然の悲劇に多くのファンからは兄弟犬の死を惜しむ声が届くなか、人気の動物タレントを扱う現場からは、過酷な現実が見え隠れする。

 

「ギャラのわりに数字が取れ、大御所でも芸のないタレントでも誰でも絡ませられる」(情報番組関係者)というのが動物タレントがバラエティー番組で重宝される大きな理由。だが、複数の動物番組に携わった経験を持つ制作会社スタッフがこう明かす。

 

「当たり前のことだが、動物は口で言っても分からない。トラブルがあると“体”で分からせるしかない。画面では伝わらないようにしてるけど、現場はピリピリすることも多い」

 

 オーディションで言うことを聞いても、本番では急にほえてしまったりする。番組にレギュラー出演するような売れっ子でも、時折全く言うことを聞かなくなってしまったりするという。

 

「かわいそうとも思うが、お金が発生している以上は、ちゃんと決められた時間の中で決められた演出、進行をやってもらわないと。ある哺乳類の動物タレントは“演出指導”された結果、おでこから流血し、血を拭いながら出演。共演した人間の子役の顔が思いっきり引きつっていた」(前出の制作会社スタッフ)

 

 撮影現場では、出演シーン以外の待機中に大声で鳴いてしまうのは当然NG。スタッフがバックヤードでほえている犬に“演出指導”を与え、黙らせることも何度もあったという。