月9ドラマで注目される「高等遊民」早くも流行語大賞見えた?

2015年02月08日 09時00分

長谷川博己

 杏(28)と長谷川博己(37)の共演で話題のフジテレビ系の月9ドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」が今クールの連続ドラマで視聴率トップのスタートを切った。恋愛力ゼロの男女のラブコメディーで、超合理主義理系女子を演じる杏に対し、長谷川演じる「自称・高等遊民」が注目を集めている。

 高等遊民とは、主に明治から昭和初期に使われ、夏目漱石がボキャブラリーにした言葉だとされる。「大学などの高等教育を受け卒業したのに、経済的に不自由がないため、就職もせず、毎日読書などをして楽しむ人。漱石作品では『それから』の長井代助、『こころ』の先生、川端康成の『雪国』の主人公もそうです。石川啄木は『無駄話を事業として生活している人』を遊民と呼んだ。太宰治は豪農の息子で、リアル高等遊民の最たる人物かもしれないですね」とは某文学研究者だ。

 一方、すっかり定着したニートは高学歴とは直接関係がない。高等遊民は裕福なので物欲がなく、出世や金儲けはゲスで、精神性を重要視する。世知辛い現代には貴重な存在だ。ドラマでは母親に寄生する長谷川が「俺はニートじゃなく高等遊民だ」と言うところにコメディーの要素が含まれているが、昨今の社会状況を反映し「流行語大賞になる可能性もある」との声も出ている。

「高学歴のニート、主婦、主夫も使い始めそうですし、今は大学を卒業しても納得のいく就職先の内定がもらえず、バイトや派遣で過ごし、気づいたらそれが普通になっている人々が都市部にかなり多い。男女ともに独身で、将来の不安はあるものの、自分一人くらいの生活はなんとかできる。こうした人々も自分を高等遊民と言いだす可能性はある。それくらい広がれば今年の流行語大賞もあり得るのでは」(人材派遣関係者)

 ドラマでは母親が死んだら食えないから、男は寄生する妻を獲得しようと奮闘する。だが、そうなると高等遊民から「ヒモ」と呼び方は変わるような気がするが…。