林家たい平 師匠・こん平の復帰をビアホールで願う

2015年02月05日 14時14分

特大ジョッキでビールを飲み干すたい平

 落語家の林家たい平(50)が5日、東京・千代田区の総合飲食ビル「ニユートーキヨー数寄屋橋本店」のカウントダウン時計点灯式に出席した。

 

 レンガ造りのモダンなビアホールとして昭和12年に創業した同ビルは、有楽町のランドマークとして愛されたが、再開発のため77年の歴史に幕を閉じ、3月8日をもって閉館・移転する。

 

 たい平は同ビルのビアホールに通いつめていた常連客。「青春時代にここに出合い、いつも座る席が決まっていた。高座の後に3時半くらいからここで飲むことが多かった。これから落語家としてどうなるかという不安の中、ここに来ると笑顔になれた。思い出がたくさん詰まった場所」と振り返る。

 

 仲間と杯を交わすだけでなく、6年半の住み込み修業時代には、デートをした思い出もある。「ここに来て皆さんの笑顔を見るのが好きだった。本当に幸せな時間を過ごした。名物のカミカツの食べ方を隣に座った老紳士に教えてもらったり、皆さんが酔っ払う姿を見るのが落語の勉強になった。移転してもぜひこの空気感は残してほしい」

 

 たい平は特大ジョッキを飲み干すと、レンガに「笑顔をありがとう 林家たい平」とサインした。28日には別れを惜しみつつ、同ビルで独演会を行うという。

 

 現在、病気療養中の師匠・林家こん平(71)も常連で、師匠用の“裏メニュー”もあったほど。「弟子としては師匠に元気でいてもらいたい。本人も、もう一度高座に上がるという思いを強くしているので、ぜひ戻っていただきたい」

 

 たい平は神妙な面持ちでこん平の復帰を願った。