女帝は「派閥はない」と言ったけれど――。ジャニーズの「TOKIO」国分太一(40)がメーンMCを務めるTBS系情報番組「いっぷく!」(平日午前8時)が、3月いっぱいで打ち切られることが分かった。視聴率低迷でわずか1年での終了。ところが、国分は後継の情報番組で続投の見込みというから実に不可解だ。舞台裏を徹底追跡して見えてきたのは、やはりジャニーズ内のあの騒動と同局の関係だった。

 国分が初めて生の帯番組で司会に挑んだ「いっぷく!」が、1年も持たずして終えんを迎える。芸能プロ関係者は「3月いっぱいでの打ち切りが決定したそうです」と明かした。

 同番組は、1996年から17年半続いた長寿番組「はなまるマーケット」の後を継いで、昨年3月31日にスタート。硬派なニュースと健康や美容などゆる~いトレンドを織り交ぜて勝負したが、裏番組の日本テレビ系「スッキリ!!」やフジテレビ系「とくダネ!」に歯が立たず、視聴率は2~3%を推移する低空飛行を続けた。局内では番組名に引っかけ「“一服”してばかりでいつ目覚めるのか」と、国分の司会者としての資質を問う声が充満。打ち切り説は昨秋からささやかれていた。

 今年1月には、アシスタントが枡田絵理奈アナウンサー(29)から吉田明世アナ(26)にスイッチしたばかり。にもかかわらず、早々と終了決定の断を下した裏ではドタバタ感がプンプンにおう。不可解なのは、後継の情報番組をめぐるキャスティングだ。

「国分さんは『いっぷく!』の後釜の番組でも続投になるそう。通常なら視聴率低迷の責任を取らされて、番組終了とともにフェードアウトだけど…。国分さん以外の出演者たちは一掃されるみたい」と前出芸能プロ関係者。これでは、月曜レギュラーの江口ともみ(47)や金曜レギュラーの大久保佳代子(43)ら出演陣の不満が爆発しかねない。

 理解に苦しむ国分の“延命人事”の謎を解くカギは、業界を震撼させたジャニーズ内の“派閥抗争”。「週刊文春」のインタビューに答えたジャニーズの“女帝”メリー喜多川副社長が、実娘で「嵐」や「関ジャニ∞」らを手がける藤島ジュリー景子氏と、「SMAP」を国民的グループに育てたI女史のライバル関係について「(ジュリー派、I女史派の)派閥はない」と断言した記事との関連だ。

 そうは言っても、テレビ各局はやはり派閥を気にしてしまう。TBSは「SMAP」中居正広(42)や木村拓哉(42)を重用するなど、I女史派の“色”が強い。疎遠だったジュリー氏とパイプを強固にしたいがために、ジュリー派の国分を昨年「いっぷく!」で抜擢したと言われた(本紙既報)。

「三顧の礼でジュリー氏を口説き落とし、国分さんを招いた手前、打ち切りでも彼の残留は決まったとみられる。何よりジュリー氏とのホットラインを崩したくないはず」とテレビ関係者。

「TBSにとっても今回は苦渋の決断。その“罪滅ぼし”か、後継番組でもメーンを張る国分さんのアシスタントとして、ジュリー派の『関ジャニ∞』から1人起用するとウルトラCがささやかれている」(前出関係者)という。

 この証言通り、「関ジャニ∞」メンバーが出演すればジュリー氏はニンマリかもしれないが“派閥はない”と明言したメリー氏はどう思うか…。

 今年、テレビ放送60周年のメモリアルイヤーで張り切るTBS。「いっぷく!」の後番組は放送開始を4月に控え、早急に準備に取りかかる必要がある。ジャニーズの顔色をうかがいつつ、視聴率を回復させる番組を作るには“一服”するヒマもない。