“ももクロ妹分”12歳アイドル後遺症の恐れも…過激化する番組制作

2015年02月06日 07時30分

ヘリウム事故にイスラム国関連と、自局のニュースが続出したテレビ朝日

“ももクロ妹分”に重大アクシデント――。テレビ朝日の発表で4日に発覚した10代少女のアイドルグループ「3B junior」のメンバー(12)の事故が衝撃を広げた。このメンバーは1月28日、BS朝日のバラエティー番組の収録中に倒れて意識を失い、病院に搬送されていた。「3B junior」は人気グループ「ももいろクローバーZ」の妹分的存在。テレビ朝日は謝罪したが、危ぶまれるのはメンバーの体調だ。

「大丈夫かな」「一刻も早い回復を祈ってます」「テレ朝はどう責任をとるのか」――。

 事故の公表から一夜明けた5日朝も、ネット上では意識を失ったメンバーを気遣うコメントなどがツイッターに次々と投稿された。

 武田徹常務らが出席した4日のテレ朝緊急会見によると、事故が起きたのはBS朝日のバラエティー番組「3B juniorの星くず商事」(土曜深夜3時)の収録時。5人1組で、声を変える効果のある市販のパーティーグッズのヘリウムガスを使ったゲームをしていた最中の出来事だった。

 メンバーを診断した医師によると、ヘリウムガスを一気に吸い込んだことで、脳の血管に空気が入り、血流が妨げられている状態になり「脳空気塞栓(そくせん)症」と診断された。現在も治療中だが、意識が十分に戻ってはいないという。

 27人のメンバーがいる3B juniorは、公式サイトによると、ダンス・ボーカルレッスンを通してユニットデビューを目指すプロジェクトを展開。“ももいろクローバーZの妹分”として注目され、前出の「星くず商事」は初の冠番組だった。1月末にスタートしたばかりだが、7日の放送は休止となった。

 救急搬送から1週間後の公表になったことについては、テレ朝は「はっきりした原因の特定に至っていなかったことや、当初は早い回復が見込まれ、容体の推移を見守っていたことなどから、公表を控えていた。3日になって専門医の診断結果が出たこと、新たな治療によって回復の兆しも見られることなどから、ご家族の了解を得て公表した」と説明。「大人用と注意書きに記載されていたが、番組スタッフが注意事項を見落とすなど、安全管理に問題があった可能性があり、深く反省している」と謝罪した。

 事故を受けて警視庁がすでに動いている。

「子供には危険なヘリウムガスを12歳に吸わせた演出方法を含め、管理責任を調べる方針。業務上過失傷害の疑いもある」(捜査関係者)


 医学サイトによると、空気塞栓症は、動脈中に生じた気泡によって各器官への血液供給が妨げられる状態を言う。今回のアクシデントはその症状が脳に及んだ。まだ体ができ上がっていない12歳、かつ重要な部位に生じた異常事態だけに後遺症も懸念される。芸能活動への支障も心配されるところだ。

 事故に対するツイッターコメントには「内容が過激化をたどる一途のバラエティー番組。反省が求められる」との批判も見られる。所属事務所は公式ホームページに「当社も大変心を痛めております。一刻も早いご回復を祈っております」とコメントを載せた。