東映社長が大胆発言 イスラム国指導者に見てほしい

2015年02月04日 11時00分

映画「海難1890」に出演する内野聖陽(左)と忽那汐里(C)2015「海難1890」製作委員会

 東映の2015年作品ラインアップ発表会が2日、都内で行われ、日本・トルコ合作映画「海難1890」(12月公開予定)をめぐって同社の多田憲之社長が大胆な発言をした。

 俳優の内野聖陽(46)が主演を務める同作は、イラン・イラク戦争時の1985年、トルコが自国民より日本人を優先して救出した実話などを基にした作品。世界はまさに今、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」による暴挙で震撼している。湯川遥菜さん(42)に続き、後藤健二さん(47)も殺害したとされる映像が1日に公開されたばかりだ。

 そんな中、多田社長は「昨日(1日)いろんなニュースがありましたが…」と衝撃的なニュースに触れ「イスラム国の指導者に(同映画を)見てもらいたい」と呼びかけた。

 同作は今年の日本・トルコ友好125周年の記念作。「『海難1890』を成功させる会」の最高顧問には安倍晋三首相が就任予定で、日本のトップも全面支援する。まさに両国を挙げた国際プロジェクトだ。

「日本とトルコの絆は不変で、凶悪なテロに映画も屈しないという意味だろうけど、邦人死者が2人も出たとされているこのご時世で大丈夫か…」と芸能関係者は気をもむ。

 といはいえ、「中央大法学部出身の多田さんは頭も切れ、同社の宣伝部長などを歴任。映画のPRにはたけているだけに、イスラム国への呼びかけは確信犯でしょう。普通は“便乗商法”とも受け取られかねないから、こういった政治的発言は控えるものだけど、それだけ力の入っている作品ということでもあるでしょう」と続けた。