本当に“改心”すればいいが…。タレントのローラ(24)の父で、海外療養費約98万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われたバングラデシュ国籍ジュリップ・エイエスエイ・アル被告(55)の第2回公判が30日、東京地裁(横山浩典裁判官)で開かれ、検察側は懲役2年6月を求刑した。


 追起訴された2007年と12年の2件の保険金詐欺について、通訳を介して罪を認めた。詐欺3件の賠償金は200万円以上で、26日に保釈された際の保証金は300万円。計500万円以上は「子供たちが用意してくれた」と通訳を介して話した。子供の中でも、稼ぎ頭のローラが大部分を肩代わりしたとみられる。


 弁護士側は「(ローラたち子供は)心から反省しているのを信じてあげたい心境。以前のように尊敬できる父になることを切望している」としたが、周囲の“監視”は必要そうだ。


 今後について「バングラデシュに帰国して、知人と車の商売をやりたい」と話したが、直後に「ソーリー! 商売じゃない」と慌てて大声で訂正。「車の会社で働く。一生懸命に働いて子供たちに返す」と語った。「知人と車の商売」との表現が、詐欺グループと車の怪しい売買を始めると受け取られると判断したようだ。


 また、ローラら子供たちからの500万円以上の借金についても「自分は父親が遺産を持っていた。それは現金ではなく資産。(資産を)お金に換えて子供たちに返済したい」とも。傍聴席の誰もが「働いて自力で返済せい」と心の中でツッコんだ。


 検察官から計3件の詐欺以外の余罪を聞かれ「それは弁護士さんと(今後)話します」と焦りまくった点も怪しい。これでは大活躍のローラも気が気でないだろう。判決は3月に言い渡される。