関西テレビの新春社長会見が29日、大阪市内のホテルで開かれ、福井澄郎社長が昨年1月に亡くなったやしきたかじんさん(享年64)の冠番組「たかじん胸いっぱい」について言及。番組終了を否定しなかった。
 
 1994年に始まった同番組は、たかじんさんの冠番組の中で最長寿番組となっている。福井社長は「『胸いっぱい』は僕が編成部長のときに立ち上げた番組。番組そのものもタイトルにも愛着を持っている。でも、私がどうしろこうしろと言う立場ではない。当社では、番組については編成が仕切ることになっている。次の改編のときに編成がどうするかはお知らせできると思う」とし、終了を否定しなかった。重ねて質問しても「全部編成マターにしています」とかわし、番組の打ち切りを否定することはなかった。
 
 たかじんさんの冠番組については26日にテレビ大阪の青山高博社長が同局の「たかじんNOマネーBLACK」の終了や名称変更を示唆。冠番組は3本あるが、終了を含めての検討に言及したのは初めてとあって、話題となっていた。
 
 また福井社長は、たかじんさんの闘病生活がつづられた百田尚樹氏(58)の著書「殉愛」について「読みました。大変面白かったですが、いろんな係争になっているということですので、あんまり突っ込んだコメントをするのはちょっとやめます」と多くを語らなかった。