テレビ大阪の新春社長会見が26日、大阪市内の同局で開かれ、青山高博社長(64)が昨年1月に亡くなったやしきたかじんさん(享年64)の冠番組「たかじんNOマネーBLACK」の番組名の変更を示唆し、関西の芸能界を驚かせた。

 会見で冠を外す可能性について聞かれた青山社長は「今、検討している最中。タイトルや将来的に続くかどうかも含めて、いろいろ検討していかないといけない」と明言し、終了まであり得ると語った。

 現在、放送されているたかじんさんの冠番組は3本あるが、終了を含めて「検討」と言及したのは初めて。青山社長は「新しい角度で新しい発想で物事を考えていかないといけない」と理由を説明。同局の編成担当によるとたかじんさんの最後の妻・さくらさんにも検討を始めたことは報告済みだという。

 在阪テレビ局関係者は「テレビ大阪はさくらさんに一番近い局。そこが一番先に冠を外すことや終了を言いだしたことに他局も含めて驚きが広がっている」と話す。一体ナゼと臆測が広がるが、やはり、たかじんさんの闘病生活がつづられた百田尚樹氏(58)の著書「殉愛」の裁判が影響しているという。

 青山社長は「検討」の発言について、裁判の影響を否定したものの、前出の関係者は「裁判になるぐらい主張が対立すれば影響がないという方がムリがある。さくらさんにもさまざまな疑惑が出ていますしね。もう関わりあいたくないというのが正直な気持ちでしょうね」。泥沼化しそうな法廷闘争の余波を語った。

 テレビ大阪の編成担当によると2月の半ばまでには判断が下る見込み。亡くなって1年がたち、やってきた転換期に天国のたかじんさんは何を思うのか。