テレビ大阪の新春社長会見が26日、大阪市内の同局で開かれ、青山高博社長(64)がやしきたかじんさん(享年64)の冠番組「たかじんNOマネーBLACK」の番組名の変更を示唆した。

 会見で冠を外す可能性を聞かれた青山社長は「今、検討している最中。タイトルや将来的に続くかどうかも含めて、いろいろ検討していかないといけない」と議論になっていることを明かした。

 現在、各局で放送されているたかじんさんの冠番組は3本あるが、番組の変更の検討に言及したのは青山社長が初めて。「新しい角度で新しい発想で物事を考えていかないといけない」と説明した。

 同局の編成担当によると、たかじんさんの最後の妻・さくらさんにも、すでに検討を始めたことは報告済みだという。ただ具体的な検討の内容や結論をいつまでに出すかは何も明言せず、「まさに検討しているところ」(青山社長)と話すにとどめた。

 また、たかじんさんの闘病生活がつづられた百田尚樹氏(58)の著書「殉愛」について青山社長は「机の中に大事に持っている」と苦笑いで明かし、「なかなか忙しくて斜め読みしかしていない。ちゃんと読んだ上でないと感想は申し上げられない」とした。

 発売直後に本は手元にあったというが読み進めることはなかったという。「新幹線の中にも持っていくんですが、つい寝てしまう」と話題となったノンフィクションよりも眠気が勝ったようだ。

 同書をめぐっては、さくらさんとたかじんさんの長女が法廷闘争を繰り広げているが、番組名変更には関係ないことを強調した。