「アナログレコード」なぜ、いま復活?

2015年01月27日 11時00分

 おじさん世代には懐かしいレコードが復活の兆しをみせているという。

 今や音楽は配信、ダウンロードの時代だが、1982年のCD初登場は画期的だった。レコードより高音質でノイズがないのが特長だった。CDはあっという間に広がり、86年にはレコードの売り上げを抜きデジタル時代に突入した。

 レコード店はCD店となり、レコードコレクターは大量のレコードを前にうろたえ、好きな作品をCDで買いなおすという苦難の時期が始まった。レコードにこだわるファンもいたが、レコード針もほぼ消えた。90年にはレコード針の大手ナガオカが会社を整理解散し、プレーヤー自体が貴重になり、レコード時代は実質的に終わった。

 だが、この数年でじわじわとレコード人気が復活している。米国では昨年、売り上げが前年度比49%アップの800万枚という数字を叩き出している。昨年、米国で最も売れたレコードはジャック・ホワイトの「ラザレット」で、英国では20年ぶりに復活したピンク・フロイドの「永遠/TOWA」だった。

 日本レコード協会の調査によると、日本国内のレコード生産は2009年に10万2000枚だったのが、13年には26万8000枚に増加したという。日本のアーティストも、アナログレコードをCDと一緒に出すというスタイルがじわじわ広がり、きゃりーぱみゅぱみゅ(21)もアナログ盤を発売している。

 大手販売店のHMVは中古レコード店をオープンさせ、パイオニアは14年ぶりにレコードプレーヤーの新製品発売を決めた。

 音楽関係者は「レコードは紙ジャケットのデザイン性や、盤そのもののを持った感触とか、存在自体がいいという声が多い。若い世代でも、配信で音楽だけを楽しむだけでなく、トータルでアーティスティックな感じが好きという声も上がっています」と話す。