ドリームワークス アニメ部門不振で財政難

2015年01月26日 11時00分

 スティーブン・スピルバーグ監督(68)らが設立し、CGアニメシリーズ「シュレック」や「モンスターVSエイリアン」などを世に送り出した米映画会社ドリームワークスのアニメーション部門が大ピンチ。製作費を湯水のように使ったものの興行成績が振るわず、経済的に窮地に追いやられているというのだ。


 米芸能サイト「シネマ・ブレンド」によると、同社は年明け早々、アニメ部門のトップ人事を発表。これまでの責任者を解任し、ボニー・アーノルド氏とミレイル・ソリア氏を共同責任者に任命した。両氏は大ヒットアニメ「ヒックとドラゴン」(2010年)や「マダガスカル」(05年)などのチーフプロデューサーとして実績のある人物だ。


 ドリームワークスはアニメやSF作品が有名だが、クリント・イーストウッド監督(84)が日米双方の視点から描いた「父親たちの星条旗」(06年)と「硫黄島からの手紙」(07年)や、実在の名馬をモデルにし、アカデミー賞作品賞など7部門にノミネートされた「シービスケット」(03年)など、多くの名作映画も手がけている。


 そんな中、同社に財政難をもたらした“元凶”が、作品としての評価は高かったものの、興行的に大失敗に終わった3DCGアニメ「ガーディアンズ 伝説の勇者たち」(12年)と「ミスター・ピーボディ&シャーマン」(14年)だ。


 両作品による損失は1億5300万ドル(約181億円)。同社のアニメ部門が赤字に転落したのは「シンドバッド 7つの海の伝説」(03年)が1億2500万ドル(約148億円)の大負債を抱えて以来となった。


 この損失を埋め合わせるため、新たにスタートした経営陣は向こう3年、年間製作本数を2作品に絞り、計6本のみをリリース。大ヒットした作品の続編、「カンフー・パンダ3」や「ヒックとドラゴン3」がラインアップに含まれている。


 昨年はライバルのディズニーによる「アナと雪の女王」が記録的大ヒット。ドリームワークスとしては起死回生の一発が欲しいところだ。