規制増したセルカ棒に代わり「セルカ傘」が流行中

2015年01月25日 09時00分

これが高校生の間で広まっている“セルカ傘”

 サッカーのイングランドプレミアリーグ、トットナムとアーセナルがこのほど、サポーターの「セルカ棒」持ち込み禁止を発表した。

 セルカ棒とはセルフカメラの略で、スマホのカメラ機能を使い、自画撮りする時に使う棒。日本では「自撮り棒」などとも呼ばれたが、英語では自撮り=セルフィー、自撮り棒=セルフィースティック。他人に頼まず自分や集合写真を撮影できるので、旅行者を中心にSNSを通じて急速に広がった。

 だが、そのセルカ棒のほとんどは鉄や固い材質で、伸ばせば1メートル以上。このためアーセナルは「チームの規定により、武器となるもの、または公共の場の安全を妨げる可能性があるものを禁止する」と危険物として指定したのだ。

 日本でも東京・渋谷のスクランブル交差点や、浅草などで外国人がセルカ棒を使い撮影する姿がよく見られる。だが「混雑する場所で他人の体を突ついたり、ひどいのでは、他人の目に先端が当たってケガさせることもある」(店舗関係者)。

 実は、ディズニーリゾートではカメラの一脚と同じ扱いとなり、持ち込みは禁止されている。はやっている韓国でも、リモコン操作時に電波が出るため、政府認定されていないものを発売すれば、最高320万円の罰金、3年の禁錮刑とするという法律が決まった。

 セルカ棒は韓国発という説もあるが、実は発明したのは日本人。デジタルカメラが登場した直後の1984年に初公開され、翌年米国のみで特許商品として販売された。20年以上たって、特許期間が終了し、その後、韓国のタレントの間で最初に広まったとされる。

 おもしろいのは日本の高校生を中心に「セルカ傘」なる裏技が最近はやっていること。普通のビニール傘の取っ手の「J」の部分にスマホを挟み、イヤホンにつないで音量+ボタンでカシャリ。アイフォーンの機能を活用したもので「傘なら規制しようがないからね」と広まっている。