たかじんさん闘病本「殉愛」裁判 百田氏は姿見せず

2015年01月21日 19時01分

 昨年1月に亡くなったタレントのやしきたかじんさん(享年64)の長女が、たかじんさんの闘病生活を描いた作家・百田尚樹氏(58)の著書「殉愛」のなかで名誉を傷つけられたとして、発行元の幻冬舎に出版差し止めなどを求めた民事訴訟の第1回口頭弁論が21日、東京地裁で行われた。

 昨年11月に出版された同書では、たかじんさんの妻さくらさんの献身的な看病が強調される一方で、長女に対しては「会えば金を無心する」など親子の確執が断定的に描かれていた。

 これに長女側が反発して始まった裁判だが、この日は原告代理人の弁護士のみが出廷。ツイッター上で反撃を予告していた百田氏は姿を現さなかった。

 被告側は訴状に対する認否を明確にしておらず、何を争うかも決まらなかった。そのため原告側は用意していた長女の陳述書の提出を見送った。

 閉廷後、取材に応じた原告の的場徹弁護士(61)は「訴訟提起から2か月も経過しているのに、認否も出してこないとはどういうことだ。百田もあれだけ言っといて逃げやがった」と猛批判。

 長女の陳述書によると、報じられているような親子の確執はなく、悩んでいる娘のために、たかじんさんが中国・上海まで会いに来ることもあったという。それらを踏まえ、陳述書には「父からどれだけ嫌われているかということを並べられ、心えぐられる思いです」と記されている。

 次回公判は2月20日を予定している。