【替え歌裁判】沢田知可子 歌詞に見え隠れする本音とウソ

2015年01月22日 11時00分

沢田側は争う姿勢を見せた

 1990年に歌手・沢田知可子(51)の歌唱で大ヒットした名曲「会いたい」の替え歌をテレビで歌われ、精神的苦痛を受けたとする作詞者の沢ちひろさんが沢田側を訴えた“替え歌裁判”が20日、大阪地裁で始まった。沢田が沢さんに謝罪文を送っていたことが判明したが、沢さんが求める同曲のタイトルと歌詞の改変については、なぜか争う姿勢。そんな中、沢田の知人が「沢田の本音」を証言した。

 問題の替え歌は沢田が一昨年9月、バラエティー番組「さんまのスーパーからくりTV」(TBS系)で「安定したい」のタイトルで披露したもの。さらに沢田は昨年、「会いたい」のタイトルと歌詞を無断で変更した楽曲を収録したアルバムを発売。これに沢さんは著作者人格権を侵害されたなどとして昨年11月、沢田サイドに慰謝料200万円を請求する訴訟を起こした。

 沢田は自身のウェブサイトに20日付で「この裁判の被告はレコード会社とこのアルバムのプロデューサー(注・沢田の夫で所属事務所社長)。替え歌の件は訴状に含まれておりません」と記したが、沢さんは一部メディアの取材に対して替え歌への不快感を示している。

 この日の第1回口頭弁論に沢田側の代理人は出廷せず。沢田が沢さんに謝罪文を送っていたことが判明したが、沢田側は沢さんの求めるタイトルと歌詞の改変について争う姿勢だという。

「さんまの――」で沢田は、曲のサビ部分「今年も海へ行くって いっぱい映画も観るって 約束したじゃない あなた約束したじゃない 会いたい」を「カラオケみんなが歌って いっぱいお金入るって 全くウソじゃない 歌手は一銭ももらえない 泣きたい」と詞を替えて歌った。

 一部メディアに沢田は、大切な歌だから最初は番組出演を断り、替え歌は番組スタッフが作ったと弁解。だが、本紙の取材に応じた沢田の知人によると「(沢田は)昔から『会いたい』は、すごく売れたけど、作詞してないからお金が入ってこなくって~」とグチっていたという。替え歌の歌詞は本音のようだ。

「替え歌の冒頭で彼女は『曲が売れた収入で 目黒のマンション手に入れ すぐにバブルがはじけた』と歌ってたけど、実は世田谷の一等地に一軒家を買ってるんですよ。“会いたい御殿”があるんだから、それでよしとすればいいのに…」とも知人は明かした。

 沢田が歌番組などで「会いたい」にまつわる話として披露していたのが、学生時代に先輩を交通事故で亡くしたエピソード。しかし、同曲は沢さんが幼いころに死別した母親との思い出をベースに作詞したもの。沢田は一部メディアに「自分の体験談とは言ってない」と今になって釈明したが、沢さんにとっては長年不快だったようだ。

「裏表もなくズバズバ言うタイプで基本いい人なんだけど、目立ってチヤホヤされたい願望が強くて、周りが見えなくなることがある。周囲の迷惑も顧みずに…。体育会系の姉御肌なのも変わりない。所属事務所社長のダンナさんと二人三脚でやってきて、周りにアドバイスする人がいないんでしょう」(前出の知人)

 沢田の夫とともに訴えられたアルバム販売元の広報担当者は20日、「こちらとしては、著作者の人格権を侵害したという認識はない」と話した。

 問題の替え歌入りアルバム(昨年7月23日発売)は同月末で生産中止となり自主回収。替え歌を除いた差し替え版が昨年9月10日に再リリースされた。こうした措置については「沢さんからの訴えに従ったわけではなく、総合的に判断した」(前出の担当者)という。

 提訴について、沢田の事務所関係者によれば「こちらは和解を申し入れたが、あちらが受け付けなかった」という。和解案の内容については、事務所サイドも販売元もノーコメントだった。3月3日の次回弁論から非公開になるという。