南野陽子 神戸市長田区で気持ち新た「震災を伝えなければ」

2015年01月17日 19時44分

 阪神淡路大震災から20年の節目を迎えた17日、女優・南野陽子(47)が神戸市長田区の西神戸センター街で行われた震災復興フリーライブ「ONE HEART」に参加し、神戸復興のシンボル曲「しあわせ運べるように」の詞を朗読した。

 集まった1000人の前で南野は詞を朗読。その後に地元の小学生が同曲を歌唱した。涙ぐみながら聞いていた、兵庫・伊丹市出身の南野は「みなさんが一生懸命生きてこられたからこそ、神戸の街がここまでになったんだと思います」と話した。

 その後、取材に応じ「改めて忘れないように、伝えなければいけないと感じました」と思いを語った南野。「震災を経験していない子たちが、伸びやかに歌うのは我々だったり、我々の親世代がキチンと20年間歩んでこられたから。みんな本当に頑張ったんだと感じました」

 甚大な被害を受けた神戸の復興は、20年で大きく進んだ。「逆の意味でウソみたいに、街は本当にきれいになって不思議な感じがしますね」という。

 震災当時は仕事のため東京にいた。震災にまつわるイベントへの出席が少ない理由もそこにある。

「ちょっと恥ずかしい思いでいた。兵庫県民なのに、揺れを体験していなくて何が言えるんだみたいにね。でも今日の歌だって経験していない子たちが、みんなに発信していた。じゃあ私にもできるんじゃないかと」。揺れを経験していなくても、次の世代に伝えられることを再認識したという。

 さらに「今まで無我夢中で走ってこられた体験をされた方々には休んでもらって、それを知らない世代とか経験していない者が聞いたことを外に伝える。私たちの出番はこれから。(20年の)区切りだからバトンタッチして、もっと伝える側になっていくんだなと思います」と語り部としての決意を新たにした。