昨年10月に来日した際は「もう歌えない、踊れない」と大ブーイングだった米歌手マライア・キャリー(44)だが、やはり90年代に世界を席巻した歌姫のネームバリューはいまだ健在だった。


 マライアは今週、人気トーク番組「エレンの部屋」に出演し、ラスベガスで最も名高いカジノホテル「シーザーズ・パレス」との定期公演に合意したことを発表。米大手芸能サイト「TMZ」は「巨額の契約金でサインした」と報じた。


 同ホテルには約4300人収容の「コロシアム」という大劇場があり、これまで10年以上にわたり、カナダ出身のベテラン歌手セリーヌ・ディオン(46)が定期公演を行ってきた。ところがセリーヌは昨年、がんを発症した夫を看病するため、すべての芸能活動の休止を発表。関係者によると、セリーヌは今年暮れか来年早々には復帰する予定で、それまでの期間を埋める代役としてマライアに白羽の矢が立ったという。


 同ホテルはセリーヌのほか、米歌手ブリトニー・スピアーズ(33)とも過去2年にわたり定期公演契約を結んだ。ブリトニーとの当初の契約金額は「1ステージ31万ドル(約3650万円)」。昨年までの2年間でブリトニーは96公演をこなし、約3000万ドル(約35億円)稼いだとされる。


 しかも、チケット売り上げがシーザーズ・パレス史上最高となったため、ブリトニーサイドは昨年秋、ホテル側と再交渉し、出演料アップを要求。1ステージあたり47万5000ドル(約5600万円)で合意した。これはセリーヌの「1ステージあたり47万6000ドル」に迫るものだ。


 TMZは「マライアがブリトニーより安い出演料で合意することはあり得ない」とし、1ステージあたり6000万円は下らないと推定。セリーヌが復帰するまで、今後1年ほどで50公演すると仮定すれば、少なくとも30億円の収入が見込まれることになる。同サイトは、シーザーズ・パレスが近く、公演スケジュールを正式発表すると伝えている。