直木賞受賞・西加奈子さん 芸能人のファンも多いワケ

2015年01月16日 16時00分

 第152回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は小野正嗣氏(44)の「九年前の祈り」(「群像」9月号)に、直木賞は西加奈子さん(37)の「サラバ!」(小学館)に決まった。
 小野氏は大分県生まれ。立教大准教授。受賞作はカナダ人の男性と別れ、幼い息子を連れて故郷の小さな集落に戻ってきたシングルマザーの心情を描いた。4度目の候補で受賞を決めた。

 西さんはイラン・テヘラン生まれ。2004年に「あおい」でデビュー。受賞作は、傷つくことに臆病な男の挫折と再生を描く成長物語。2度目の候補での受賞。

 西さんの作品には芸能人のファンが多いことでも知られる。歌手の椎名林檎(36)はテレビ番組の対談相手として西さんを指名。「人物の奥深い、本人すら自覚しづらい吐露をどういう状態で書いているのか知りたい」(NHK「SWITCHインタビュー達人達」)と興味を示し、西さんの自宅にも訪れた。

 13年に公開された西さん原作の映画「きいろいゾウ」に主演した宮崎あおい(29)と向井理(32)もファンで、原作本の帯に宮﨑が「いつか演じてみたい」と言葉を贈り、向井も雑誌で「おすすめの一冊」と紹介し、互いに出演が実現した。

 贈呈式は2月中旬、東京都内で開かれる。賞金は各100万円。