なんとも不思議な「白目写真展」

2015年01月14日 16時00分

ベッキー似の美女も白目になると…(沼田学氏提供)

 東京・新宿で、100点の写真の被写体が全て白目という、不思議な写真展が開かれている。撮影したのは雑誌などでも活躍するプロカメラマンの沼田学氏(42)。モデルになっているのは劇団員や知人らで、よく見ると話題のろくでなし子や作家の都築響一氏らの白目写真もある。

 白目は画像加工ソフトで加工したものではない。かといって全員に白目をむいてもらったわけでもない。沼田氏が製作した機材を使って撮影すると、目が白く写る。「撮影された本人が写真を見て、一瞬誰かわからないんです。白目写真を撮るようになって、それが誰かを判断する上で、黒目の情報がいかに大きいかがわかりました」と沼田氏は語る。

 沼田氏が白目写真を撮り始めたのは2012年から。「当時、ホストの集団写真を撮っていて、目力が強い何十人というホストがみんなこちらを見るわけです。それで逆に見ていない写真を撮ろうと思った。目へのこだわりは、マン・レイ(米国の写真家。1890~1976)がカサッティ公爵夫人を写した、目が動いている作品の影響もあります」

 撮影はモデルとなる人の自宅、または職場で行う。「仕事場、本棚、趣味のものって、その人の脳内の延長、個性の表れだと思うんです。そこに本人も入り、黒目の情報だけを抜く。黒目がないだけで周囲に写った情報がより目に入るんです。人の内面と外面の界面(境界)は体だけじゃないことを探る写真です」。

写真展「界面をなぞる3」は新宿眼科画廊で21日まで。入場無料。