小林薫 映画版「深夜食堂」で役者の存在価値の低さ実感?

2015年01月13日 19時04分

小林薫(右から3人目)

 俳優・小林薫(63)らが13日、都内で行われた、主演映画「深夜食堂」(31日公開)の完成披露イベントに出席した。

 近年は深夜の食ドラマがひそかなブーム。TBS系「深夜食堂」「花のズボラ飯」、テレビ東京系「孤独のグルメ」「たべるダケ」が続々と放送され、話題を集めている。

「深夜食堂」の原作は累計230万部を売り上げた安倍夜郎氏の人気同名漫画。東京・新宿の繁華街にある通称“深夜食堂”で、主人公のマスターと客たちの様々な人生模様を描き出している。

 マスターを演じる小林は「アパートのベランダで洗濯物を干すシーンがあるけど、そこで西新宿の高層ビル街が見渡せるんです。予算がないのにカメラマンが黒澤明風に、カメラワークにこだわって。『予算がないのに大丈夫?』と思ったんだけど、カメラマンは青空にビルが映るシーンにこだわって、撮れるまで納得いかないみたいでしたね」とこだわりのシーンを明かした。

 ただ、役者の存在価値にも気づかされたようで「カメラマンは役者を撮ってるけど、役者なんて実はどうでもよくて。カメラマンは西新宿の街を見せたかったのかなと。役者がああだ、こうだとこだわってもしょうがないと、改めて気づかされましたね」とぶっちゃけ、共演者たちの笑いを誘った。

 ドラマを含めた思い出の料理を聞かれると「大したもん出てない。料理といえるかどうか」と苦笑い。辛口かと思いきや真意は別で「ショウガの天ぷら、タコウインナーとか。カレーもいただきましたけど、そういうものがおいしいんですよね。当たり前に出してくれるありがたさ。隠し味とかはないけど、食べると実際おいしいんですよ。普通、撮影現場なら冷めてしまった料理もラップをかけたり冷めたままで食べる。でも、深夜食堂の現場では温かいものに差し替えて提供してくれるんです。お高いものではないけど、本当においしいんですよ」と、スタッフの気遣いに感謝した。