2015年も“池井戸頼み”が続きそうだ。一昨年のドラマ「半沢直樹」(TBS系)が大ヒットして以降、人気作家・池井戸潤氏の原作がドラマ化され続けているが、この傾向は今年も変わらないという。


 昨年だけでも、杏(28)主演の「花咲舞が黙ってない」(日テレ系)、唐沢寿明(51)が主演した「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS系)といった池井戸作品が地上波で放送され、WOWOWでも織田裕二(47)の主演で「株価暴落」をドラマ化した。


「視聴率、視聴率と騒がれる時代です。そんな中で、確実にいい数字が見込めるというのが池井戸さんの作品。いまのテレビ局内では“神扱い”だし、勝負ドラマですよ。池井戸さんのほとんどの作品は、確実にどこかのテレビ局が原作として放映権を押さえに走っています。残っている原作はないんじゃないかな」とはある制作会社関係者。


 当然、この流れは今年も変わらず。「4月クールではフジテレビが嵐の相葉(雅紀)主演で、月9の枠で池井戸作品のドラマを計画していますし、7月クールには日テレが『花咲舞――』の続編を検討しています。今年もテレビ局は池井戸ブームですよ」と同関係者は続ける。


 ただ、ブームのきっかけとなり、続編が期待される「半沢」はというと、ある芸能プロ関係者は「肝心の堺(雅人)さんは2016年のNHK大河ドラマの主演ですし、年内の予定はなし。別の代役を立てて続編という案もありましたが、これも計画が浮上しては反対の声が上がったり、消えるということの繰り返し。まず当面は続編は厳しいでしょうね」と見通しを示した。