TBS60周年記念ドラマめぐり“内紛”勃発

2015年01月08日 11時00分

60周年の節目の年に“内紛”が起きているTBS。顔写真は佐藤健

 今年、テレビ放送を開始して60周年を迎えたTBSで“内紛”が勃発した。人気イケメン俳優・佐藤健(25)が主演するTBSテレビ60周年特別企画・連続ドラマ「天皇の料理番」(日曜午後9時、4月期スタート)をめぐり、局上層部と現場スタッフが激しいバトルを繰り広げたという。「もっと宣伝しろ!」「他に放送することあるでしょ」。その背景には、同局ならではの深~い事情があるようで――。

「記念すべき年を契機に、上昇気流に乗るべく、グループを挙げて、テレビ放送60周年を盛り上げていきたいと思います」

 5日、東京・港区赤坂の同局で、石原俊爾社長(69)が新年のあいさつをした。

 近年、視聴率でブービー争いに甘んじるTBS。捲土重来を期すかつての“民放の雄”にとって、2015年はTBSテレビ60周年のメモリアルイヤーになる。その一環として同局の連ドラ初主演となる佐藤を起用。同局の看板ドラマ枠「日曜劇場」を用意し、社を挙げて取りかかるのが「天皇――」だ。

 ドラマの内容は片田舎の青年(佐藤)が天皇の料理担当を務めるまでを描く物語。キャストは昨年のベルリン国際映画祭で最優秀女優賞に輝いた黒木華(24)をヒロインに、武田鉄矢(65)、高岡早紀(42)らが脇を固める。

 スタッフも豪華で、第1期(09年)の平均視聴率19・0%、第2期(11年)の同21・3%(いずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)とヒットしたドラマ「JIN―仁―」の脚本家、プロデューサー、演出家から3人が再集結する力の入れようだ。

「1話当たりの制作費は推定4000万円と言われるほど高額で、パリでの海外ロケも実施する。主演の佐藤さんも自慢の長髪を丸刈りにするほど気合が入っている。視聴率20%超えが“最低限の目標”とされています」(TBS関係者)

 まさにテレビ放送60周年を迎えるTBSの命運をかけたドラマと言えそうだが、オンエア前から不吉な情報が浮上。局内で“内紛”が勃発したというのだ。ドラマ関係者が声を潜める。

「昨年12月くらいのこと。『天皇――』の放送までまだ半年近くあるのに、社長の意を受けた局の上層部がニュース番組スタッフに『宣伝しろ!』と通達してきたそうです。通常この手の番宣(番組宣伝)では、ニュース番組内に15~20秒ほどで告知を流す程度。いつものようにニュース番組サイドがそうしようとしたら『60周年記念ドラマだぞ! 何考えているんだ! 60秒流せ!』と烈火のごとく雷を落としたそうで…」

 当然、ニュース番組サイドは猛反発。

「1月期のドラマですら放送は始まっていない」「他に伝えるべきニュースがある」と怒り心頭となった。ただサラリーマンの悲しいさがか上司に逆らうことはできず、言われるがままに渋々と番組内で告知を60秒ほど流した。

「こんなの異例で、ドラマ班としてはありがたいけど(苦笑)。『天皇――』に限らず、今後も“60周年記念”と銘打った特番は、積極的にPRしていく。記念の年にこんな調子では、バトルの“火種”になりかねない」(前出ドラマ関係者)

 TBSは視聴率が低迷する半面、放送外で手がける不動産業が堅調。だが安穏とはしていられない。同局が保有し安定的な不動産収入をもたらしている高層ビル「赤坂Bizタワー」(東京・港区)から、優良テナントの大手広告代理店「博報堂グループ」が“今年退去する”とささやかれている。もしそうなれば大ピンチだ。

「博報堂から局にもたらされる不動産収入は億単位と言われ、莫大。それが一気になくなれば、そりゃ焦ります」(前出TBS関係者)

 石原社長も新年のあいさつで「(番組)コンテンツこそがすべての収入の源泉」「ドラマが安定してくれば、いい勝負ができる」とヒット作を飛ばし続けた“ドラマのTBS”を取り戻すべく、ハッパをかけた。

 勝負の年にもかかわらず早くも局内で起きた“内紛”が、バトルに発展しなければいいが…。