【日テレ女子アナ内定取り消し訴訟】笹崎さん入社に追い風 “天敵”人事役員が異動していた

2015年01月05日 07時30分

騒動の張本人が異動していた日本テレビ

 東洋英和女学院大4年生・笹崎里菜さん(22)が「ホステスのアルバイト経験は清廉性がない」として日本テレビのアナウンス職の採用内定を取り消され、地位確認を求めた民事訴訟は15日、東京地裁で第2回口頭弁論が行われる。先月末の和解協議で日テレ側が態度を軟化し、一転して入社の可能性が高まった。一方、内定取り消しの非情書簡を送った張本人、日テレの取締役兼人事局幹部A氏が系列地方局に異動していたことが分かった。笹崎さんにとっては“天敵”が消えたといえそうだ。

 前例なき“女子アナの卵VSキー局裁判”のキーワードは「清廉性」だった。

「2011年ミス東洋英和」の笹崎さんは2013年9月、競争率数千倍という超難関の日テレアナ職の内定をゲット。ところが、東京・銀座のクラブでホステスのアルバイトをしていたことがあると14年3月に同局に告げると事態が暗転する。

 人事局幹部A氏は、笹崎さんに同5月2日付で非情な書簡を送付。「銀座のクラブでホステスとして就労していた貴殿の経歴は、アナウンサーに求められる清廉性に相応しくないものであり…」などとして内定辞退を求め、拒まれると内定取り消しを通告した。

 大人の街で優雅に振る舞うホステスは清廉性がないのか――。日テレの対応は世間から猛バッシングを浴び、元フジテレビアナの長谷川豊氏(39=現フリー)は昨年11月、自身の公式ブログで「職業差別があまりにひどくないか?」と疑問視。週刊誌上では銀座の現役ママが怒りの声を上げた。

 その陰で、渦中のA氏が昨年6月に役職を外れ、系列地方局の副社長に就任していたことが明らかになった。日テレ人事局は出世コースとされ、このタイミングでのグループ会社異動をめぐっては、局内でもキナ臭い噂が飛び交った。

「笹崎さんのホステスのバイト歴が明らかになった昨年3月以降、局内は『なぜそんな子に内定を出したんだ!』と紛糾したそうです。だからAさんは、騒動の責任を取ってグループ会社に移ったと言われています」(日テレ関係者)

 その一方で、別のテレビ関係者からはこんな声も出ている。

「放送業界の役員人事は、半年前に打診するのが通例。だから、Aさんには去年の1月くらいには通達されていたのでは。異動が決まったAさんは何をしようが後腐れがなくなり、笹崎さんに『清廉性がない』などという非情な表現をしてしまったのかもしれない」

 A氏は「行列のできる法律相談所」「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」などの人気番組でチーフプロデューサーを務めた敏腕テレビマン。今回の件が理由で地方局への異動が決まったかどうかは定かではないが、いずれにしても「天下り人事」であることは確かなようだ。

「出世コースからは外れた。ただ、地方局とはいっても、給与面は日テレ役員時代の年収(推定3000万円)と変わらないということ」(制作会社スタッフ)

 前出のテレビ関係者は「入社を熱望する笹崎さんは、ただでさえ“将来の職場を訴えた女子アナ”と注目され、ちょっとしたことでも社内外から批判されやすい。勝ち気な笹崎さんといえども、それに耐えられるか未知数。そんな中“天敵”が1人いなくなっていたのは朗報」と語る。

 本紙既報通り、第1回口頭弁論(昨年11月14日)で争う姿勢を示していた同局は一転、昨年12月26日の和解協議で態度を軟化。

 今月15日の第2回口頭弁論を経て、入社へさらに前進する見込みだ。

 昨年の年間視聴率で3冠を手にした絶好調の日テレに、話題性抜群の美女アナが誕生する日は少しずつ近づいている。